寒さに負ける作者

 冬です。真冬です。


 四季折々の表情を見せてくれる日本は、情緒豊かな小説を書く土壌があると、個人的に思います。


 春は花見 夏は花火 秋は月見 冬は雪見

 これだけで、酒の肴は事足りる


 うろ覚えの「るろうに剣心」の比古清十郎のセリフを適当に書きました。

 最後に読んだのはずいぶんと昔のことですが、趣旨だけは一生忘れないくらいのインパクトのある言葉と絵です。

 和月伸宏先生は天才だと思います。


 しかし、こと冬という季節は、執筆を仕事か趣味にしている人にはつらい期間です。

 なぜかって?手がかじかむんですよ。


 手指の冷たさに悩んだことのない書き手さんはまずいないと思いますが、作者個人の場合は輪をかけて深刻です。

 まず、重度の末端冷え性です。

 冬は、素手で外を歩けません。手袋かポケットの守りがなければ、急激に指の感覚がなくなっていきます。かつて、雪の日に我慢して素手で片道十分もない道のりを登校して教室に着いたら、両手が紫色になって一時間以上まともに手が動かなかったことがあります。

 それ以来、寒さは作者の天敵です。

 また、わけあって暖房が付けられないので、自室ですら冷気と戦っています。


 ……すでにお気づきの方もいるかもしれませんが、これは懺悔です。


 すでに近況ノートなどで告知済みですが、ただいま連載中の作品の更新が遅れるかもしれません。

 そうなった場合、更新頻度を三日に一度のペースにしようと考えています。

 楽しみにしてくださっている方には申し訳ないのですが、上記の事情もあって、春にならないと以前のペースを取り戻すのは難しいです。

 そのための猶予期間を頂きたいのと、寒さに苦しんでいる書き手さんが存在するよ、ということを知っていただくための、今回の話でした。


春は、まだ遠いです。



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