自分の声で歌えない春告げ鳥。彼女の心を救うのは——。

 幼い頃から女の子として育てられたメイヴィス。心と体が一致しないことで戸惑い、やがて戦火に飛び込んでいったことで「彼女」の心は、さらにねじれて——。

 戸惑いから自分自身を粗雑に扱ってしまう彼女がついに出会った恋心と、それを見守る青年の眼差しの温かさが切なくも温かいお話でした。

 願わくば、バルクホーンさんちゃんとメイヴィスを幸せにしてーーーーーーー!!!(叫)

 改めて人の心の多様さと、当たり前に抱いてしまう恋心について考えさせる物語でもありました。

 おすすめです!

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