第17話 二回目の演習
「では、先生。失礼いたします」
「はい。また次回お待ちしております」
ナギ:希は
(そうか、この世界は大昔、まだ人類がホモ・サピエンスとして文明を営んでいた時代なのか。この世界の未来の延長線上に私たちの世界があるのか、それとも何処かで枝分かれした世界なのかは分からない。でも少なくとも二週間前の演習の時に視た世界とは連続性がある。あの時と同一の世界と考えてよさそうだ)
(私がこの世界でミツルギノゾミとして存在している理由、そしてノゾミとして何を成さなければならないのか。それを確かめなければならない)
ナギ:希はこのあとは大学で講義を受けることになっている。
ノゾミと記憶を共有できているナギ:希には何処に大学があるのか、今自分が何処にいるのかしっかりと把握できていた。東京都文京区本郷。
(これほどまでに進んだ
ナギ:希は本郷敷地内にある理1号館中央棟に着くと『場の量子論Ⅰ』の講義を受けるために講義室に入った。少し早すぎたのかまだ誰もいない。
(今のうちに情報を集めよう)
ナギ:希はノゾミの
まだ、ナギの意識だけで理解できる範囲は少なすぎた。
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