#2 過去日記(2)

8/15 (日)朝 10:25

 授業中、窓から見えるどんよりとした町の風景が、僕に覆いかぶさってくる数学の授業。いつもとは違う、班活動があった。

先生「自分で解いた問題を班の中で見せ合ってください。」

ガタガタと動く机の音。動き終わった机の中で、僕の机に面しているものはひとつもなかった。先生は困ったなぁ、と面倒くさそうに僕を上から眺める。

 解決しない問題は、どうやら僕の一生の一部らしい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る