魔法の石

ろぅ。

第1章 魔法学校

#1 過去日記(1)

8/15 (日)朝 7:15

 天気は曇り。憂鬱な朝にいつも通り、母を起こさないように寝室を出て、ご飯は食べずに。一人ボロボロの鞄を持って登校する。

 僕は桐生詩音きりゅうしおん。男っぽい名前だけど実は女。母親が跡取り息子が欲しいと、現実逃避してつけた名前だ。実際、僕は今男装をしている。そのせいで、

詩音「おはようございます。」

クラスメート「……。」

ひそひそと聞こえる噂話。嫌だと思わなくなってしまったのはいつからだろう。

無視されることが辛いと、誰かに相談したことなんて無かった?いや、それ以前に、

 と感じたことがあっただろうか。

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