#ハロウィンの話


「こんばんは、クリス米村です。


秋だな。


今週末はハロウィンか。


日本じゃ、大人の仮装パーティになってるけど、海外だと違うんだろ?


なんか小学生ぐらいのガキが、お菓子をめぐんでくださいって、近所の家を回るらしいな。


普段、あまりお菓子を食べさせてもらってない家の子なんだろう。


確かに、子供がスナック菓子を食べすぎるのは、栄養面で良くないかもしれない。


体のことを考えて、親がお菓子をあげないのもわかる。


だから、不満のある子供が、家の外でお菓子にありつこうとするわけか。


みっともない気もするが、そんなに食べたいならしょうがない。


オレの家には、山ほどお菓子があるから、持ち帰れないくらいあげてもいい。


だが、マンションのセキュリティがな。


オレの住んでる階に、他人は入れないんだよ。


その前に、エントランスで、ガードマンのおじさんに止められるだろうし。


見知らぬ子供がトコトコやってきても、ガードマンのおじさん、きっと追っ払うと思う。


前にオレのファンが一挙に50人ぐらい来たらしいけど、「お引き取りください」って、絶対に入れなかったらしいから。


頼りになるけど、血も涙もないよな。


だったらマンションに来たりしないで、イベント会場とかで直接、会いにくればいいわけだけど。


まあ、スターっていうか、セレブっていうか、バリバリのオーラがあって、話しかけづらいって、オレはよく言われるんだ。


見た目もクール寄りだから、話しかけても無視されるんじゃないかと、心配するファンがいるって話も聞いた。


ぜんぜん違うよ。


まったく違う。


実物のオレは、ファンにどんどん話しかけてもらいたいし、聞きたいことがあるなら、遠慮なく聞いてほしい。


メディアの作り上げたイメージを、うのみにする必要はない。


実物のオレと接したファンによく言われるのが、「こんなに気さくに話してくれるなんて、感激です! もっと早く会いにくればよかった!」ってこと。


そう言ってもらえるのは、オレの喜びでもあるんだ。


たださ。


あまり調子に乗りすぎるなよ。


オレがレストランの個室で夕食をとってるのに、入ってくるとか。


はっきり「帰れ」って言ってるのに、タクシーであとをつけてくるとか。


サイン色紙を1度に3枚以上、持ってくるとか。


そういう常軌を逸したヤツは、ファンじゃない。


ファンを名乗るのもやめてくれ。


オレは神様じゃない。


イヤなものは、はっきりとイヤだと言わせてもらう。


そこのところを、良く肝に銘じておいてほしいな。


何はともあれ、今週末のハロウィンは、久しぶりに1、2時間ほど外出してみようか。


偶然、オレと会ったファンも、10人までなら愛想良く対応できる。


お菓子をねだる子供を含めて、10人だぞ。


11人目からは、機嫌が悪くなるのでよろしく。


じゃ、今夜の1曲目はこれだ。


『オレの都合も考えてくれ』


    ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

教訓👉なんでもかんでも「有名税」って言われたら、イヤですよね。






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ラジオ品川 99.92FM

Navigator クリス米村

『クリス米村のGO❗️GO❗️レインボー❗️〜今夜もパーリーしようぜ〜』

毎週木曜ほぼ21:30〜恋人たちが眠るまで


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