活字食べませ


皆様は普段「読書」をされますか?


これを読まれた方は読書をされていると思います。

何せこの問いかけを「読んで」いらっしゃいますから。


私等は漫画が好きでよく読みます。

文字だけの作品に疲れたりした時等はこの娯楽が清涼剤です。

イラストの多いアニメムック等も読んだりします。これは観る…でしょうか。


幼い時に絵本を読んだと言う方もいらっしゃると思います。

私は保育所で恐竜図鑑を観ました。

そこに深い碧の海に首長竜が描かれていたのがとても恐ろしく、今でも私はその類の絵が怖いです。


人は文字が分からないながらも図画を観たら理解を示しますし、文字を習ったなら字数の多い物も読めます。



テレビである有名人が自分の著書を漫画にされた事を酷く怒っていました。


「私の活字本は言うなれば固形の食事、漫画なんて要点の無い離乳食だ。絵本なんてミルクだ」


その様に言いました。

その有名人さんにとっては活字本が好まれず漫画等が愛読されている事に危機感と嫌悪感を露わにされていました…



ここで私は皆様に伺いたいです。


活字本は「上等」


漫画、絵本は「下等」


なのでしょうか?


文字は習わねば理解出来ません。

私等は国語も危ういのに英語等は以ての外。簡単なスペルも間違えてしまいます。

国語も私等は「好きこそものの上手なれ」だと思うのです。


勉学が嫌いだった私は何とか国語で成績を均していました。

そしてなんの因果か「言葉」に関わる仕事を目指しました。


「外郎売り」


読めますでしょうか?


これは、「ういろううり」と読みます。


今を時めく有名人でも昔は「げろううり」と読んだと言っていました。

ですがその方は勉学され克服されています。


誰でも初めは「読めない」筈なのです。

読めない事を気にして「学んで」初めて読めるのです。


トライ・アンド・エラーの繰り返しで学ぶと思います。


先にある有名人が活字本を取り上げましたが、文字を習い始める保育所、幼稚園で活字本を先に読ませるでしょうか?


今では高学歴な保育所、幼稚園では外国語教育や国語、算数も始めるとも聞きますが…



私等は


順番が「逆」なのだと思います。


活字が固形なら漫画は離乳食、絵本はミルク…


人間が大人になるには、まずミルク、次に離乳食、そして固形物になる筈です。


幼子にパンや米や魚肉を先に与えたら…最悪命が有りません…



長々と申しましたが、私は絵本と漫画は必要だと思うのです。


絵本にはわかり易く教訓話等も含まれますし、それで道徳だって身に付きます。


漫画もその延長線で「娯楽」として「文字」を楽しむ事だと思います。


そして、もし漫画に原作小説が存在したなら


「学びたい」「知りたい」人なら原作小説も読むかもしれません。


好きこそものの上手なれと申しました事は、人には「好み」が有りますから、元々文字に好感を抱いたなら最後は活字本だって読む確率は高いと思うのです。


私の様に英語がからっきしの人間は英語アレルギーで、見ただけで「理解不能」のエラーを吐き出します。

そんな人間に英語を理解させるのはかなり無理筋かと。


国語で書かれているのだから活字本は「当たり前」なんて事は幻想だと思います。


何せ日々「新しい」言葉が「生まれて」いるのです。


例えば漫画やアニメ、小説で「伝説無双」と書いて「レジェンダリークロスブリザード」と読ませたとします。


その新しい造語、レジェンダリークロスブリザード…「発音」「アクセント」はどうなのか?



アニメでしたら原作者か監督が発音やアクセントを「決める権限」があります。


もし原作者や監督から指定がないなら、アニメなら「一番初め」にその台詞をマイクに喋る役者さんに「決める権限」が発生するのです。


作品に統一感を出さないといけませんから「初めてアクセント」を付けた台詞に反発した違う発音アクセントは「許されない」のです。

統一感と反発を出さない取り決めです。

力関係でねじ曲がる例外も存在しますが。


これは深く考えるととても「重大」な事だとお分かりと思います。

何せ新しい言葉。それの発音アクセントを「密室」である録音ブースで「決定」される。

勿論アニメですので「公に」その発音アクセントの台詞が発信されるのです。


そうなりますと、新しい言葉の「乱造」にも繋がりますので、我々受け手もうかうかと信用するのも躊躇われますよね。




この様に「国語」だけでも日々大変なのです。

それにお国言葉や古語でも漢字のルビが変わります。


冬瓜と書いて「とうがん」と読むか「かもうり」と読むか…



言葉や国語はやはり関心が無いと始まらないと思います。

もし皆様がまだ学びの途中で様々実践なされていましたら、力まずにそれを好きになってあげてください。


そうしましたら楽しめる書籍も増えますし、理解も深まると思います。



私も未だに勉学中で御座います。

お目汚しを致しました。

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