第16話 炎のように燃えろ

もし、俺が殺せなくても、あいつが生きているはずだ…!

俺は傷を負いながら赤髪の少女を思い出していた。

だが、


「お前はここで、俺が殺す!」

そう言い、傷を負った月火は壁を蹴り、飛んだ。


(これが今使える中で最強の技…!)

「ふぅぅぅ…」

月火の拳の炎がデカくなる。


ハデスは危険を感じ、横にある瓦礫を月火に向かって飛ばした。

だが、月火の拳の温度で一瞬で溶けた。

そして…


「【月火・ムーン・ドラゴン】……!」

月火の拳の炎がドラゴンの形となり、ハデスに迫る。


「なに?!【守れ】ぇぇぇぇぇぇ!!」

「行っけぇぇぇ!!!!」

月火の拳の龍は、ハデスが張った風のバリアにぶつかった。


「俺は、人間の命の重さすらわからないやつには…絶対に負けない!!」

そして、ハデスを守るバリアは蒸発した。


「はへ…?」

「覚悟しろ!」

そのまま、月火の拳はハデスの顔面にヒットした。

さらに大爆発を起こした。

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