No.9 おはなしアヒル 感想

・翻訳された海外の文章を読んでいるような作品。

3回くらい読み直したのですが


・独特で難解。三度読みましたが私には理解できませんでした。企画を体現されているのでしょうか。


・これは私のだが、あと5000字でまとめればよかった。たまにキーワードがほかの方々と一致していて ESP 実験のようだ(そんな感想でいいんでしょうか)


・この手があったか! と驚きました。

読みすすめるごとに収束するかと思いきや、さらに広がっていき、どこを読んでいても新鮮な気分です。

混乱しますが、その混乱がなんとなくいい感じなのが素敵でした。


・共通する単語や人名だけを取っ掛かりにして、支離滅裂な物語を無理やり連鎖させている。時系列も登場人物も全て混沌としているが、そこに共通するものを差し込むことで物語としてのまとまりを偽っている。

正直に言えばお薬をキメた時に書いた物語のようだなあと思ったが、しかし読んでいると不思議な懐かしさを感じた。なぜかと思って思い出してみると、圧倒的ロードラグーン・パダライトだった。そこから、これ書いたのぴよらっとさんか……? と僕は訝しんだが、ややキマり過ぎているので多分違うかなと思った。


・これは…難解でした…。結局バスクとは一体なんだったのでしょうか…?もしかしたら『表現』とか『表現者』とかを表しているのかなと考えたり。


・わ、わからん……。なにも、何もわからない……。わからなすぎて、和歌になったわね……。感想を書くにあたり、「なにもわからない」はないだろうと思って読み返しましたけど、それでもわからなかったです……。ぼくの負けです……。


・コレ自体が表現する術を持たないものの表現、とするべきなのか。

作中にもバスクという存在が出てきて、これがなんなのかわからないまま進んでいったりと、夢の中の物語のような浮遊感。

解釈が人によってかなりことなるというか、こういう文章が読めるのは本大会だからこそというか。面白かった。


・諸星大二郎を髣髴とさせる難解でおかしな話だった。

試みとして非常に面白いと思う。確かにこれは表現する術を持たない者の表現であると言われればそうかもしれないと納得しそうになるし、納得しなさそうにもなる。

一読でまだ内容を読み切れていない気がするが、それにしたって面白い事には変わりはないと思えた。








・衝撃的でした。 冗長になってしまいますが、話を追いながら書いていく形式で感想を書かせていただきます。

この感想は「おはなしアヒル」についてのネタバレを大量に含んでおりますので、ご了承ください。

基本的に「」書きしたところは引用です。 引用元にも「」があるときは、単純に「「」」のように書いています。


冒頭の、

「リアムらは草むらで並んでいた。少しずつ少しずつ、横へ横へ移動しながら。」 の書き出しで、この話の主人公はリアムというのかな、と当たりをつけました。そして、「リアムら」 と書かれていることから、リアムは誰かと一緒にいて、それはもしかするとリアムの仲間のような 人たちなのかな、などと考えていました。

しかし、その見当は的外れだったかもしれないと、すぐに思い直すことになります。 続きを読むと、このように書かれていたのです。

「あれは何をしているのか?

授業内容と同様にいっこうに頭に入ってこず、窓からその様子を眺める。広い社会に出ればそ の意味は明白になるのだろうか?

邦明はそう思い、窓ガラスに反射するクラス内の照明と草むらとを交互に見る。」

邦明という人物が登場しました。そして、邦明が授業を受けながら外にいる「リアムら」を見ている 構図だったということが判明します。

ということは、この物語の主人公は邦明であるかもしれません。 もしかすると、リアムと邦明の両方が主人公格なのかもしれません。

そのように自分の見当を修正して、読み進めていきます。

しばらく、邦明の思考を追うようなかたちで物語が進みます。 邦明はリアムらが草むらで移動している様子について、 「この学校を呪う儀式、あるいは応援団、または理由もなくあそこに居るというのか?」 と分析したり、

「緑でもながめているだけではないか」 と考えたりしています。

邦明の分析はさらに続きます。

「だんだんと邦明は、草むらの団体に腹立たしい感覚を覚えはじめる。彼らはこっちを見ていった い何をしているんだろうか。もちろん自分を見ているわけではないが、主観や客観を分別できず、 ハトやネコのように警戒した。あの集まりに落雷でも落ちればいい。」

邦明はリアムらに対して「腹立たしい感覚」を覚え始めています。 そしてその後、もう1人新たな人物が現れます。


「「あの人たちはなんなんでしょうかね」 バスク先生は窓の外を見ながら、団体を発見したようだ。」

バスク先生というキャラクターです。 脇役か重要な人物かはまだわかりませんが、邦明がいる教室で授業を行っている先生のようで す。

このとき、邦明のリアムらに対する心境が変化します。 次のように書かれています。

「さっきまで自分だけの発見だったのに、クラス全体が見るようになったではないか。

邦明が発見した時から5メートルほど横に移動した、それだけが今や自分だけが知る情報に なった。

邦明には、草むらの団体のほうがクラスの連中などよりも親近感を覚えはじめたところだ。」

ついさっきまで「あの集まりに落雷でも落ちればいい」と思っていた集団に対して、今や「クラスの 連中などよりも親近感を覚えはじめ」ています。 しかし、親近感を覚えつつ、同時に落雷が落ちればいいいと思うほど腹が立つという心境もあり 得ますので、手前の腹立ちがキャンセルされたわけではないのかもしれません。

僕はこの時点では、邦明はかなり独特な思考を持つキャラクターなのかな、と考えていました。

このシーンはまだ続きますが、結局「リアムら」が何者であるか、目的は何なのかはわからないま ま次のシーンに移ります。

次のシーンの冒頭は、下記のようなものです。

「バスク、その名を知る人は5〜6人しかいまい、そう邦明は思いながら学校から帰宅するところ だった。」

なんとここで、話の焦点がバスクへと移ります。

バスクといえば、さきほど教室にいた先生です。 ところが、「その名を知るものは5〜6人しかいまい」と書かれています。 少なくともさっき授業を受けていた人たちはバスクの名前を知っているはずです。 さらに、バスクが先生の名前であるなら、当然他の教員や他クラスの生徒、保護者などにも知ら れているはずです。 そうなると、バスクというのは本名ではなく、あだ名のようなもので、邦明と、その他一部の人だけ がその呼び名を使っているということなのかもしれません。 そのように推察して、話を読んでいきます。

「邦明は、途中の酒場ロレーヌに入る。「駄菓子」を買う、という名目でこの酒場でしょっちゅう駄菓 子を買う。」


このシーンでは「酒場ロレーヌ」という場所で話が進んでいきます。 そして、バスクに関して追加で情報が得られます。

「「バスク、バスクをよろしくお願いいたします」

店の外からぼんやりと音声が聞こえる。バスクは選挙かなにかの立候補者で、町中にポスター が貼ってある。」

また話が複雑になってきました。 ここまでほぼ邦明の視点で話が進んでいますが、 その邦明の視点から「バスクは選挙かなにかの立候補者」と語られています。 邦明はバスクが選挙かなにかの立候補者である以前に、 さきほど授業を行っていた先生であると知っているはずです。 にも関わらず、その情報がリセットされているかのように記述されています。

ここで少し話が逸れますが、邦明がスナック菓子の会計を行うときに、もしかしたらこの話を読む ために重要かもしれないと思えそうな言葉が出てきます。

「オヤジは無言でスナック菓子の値段をレジに打ち込む。「二百なんとかゴールド」と言ったようだ が、いつも無意識的に三百ゴールドを払って釣りをもらうので、実際にいくらだったかは全くよくわ からない。」

この会計のシーンでは、お金の単位にゴールドという言葉が使われています。 実際にこの世界の通貨単位がゴールドなのか、それとも駄菓子屋などで、会計を300万円と言う ようなタイプの冗談であるのかは判断がつきませんが、もしかすると、この世界はゴールドという お金を使う、ファンタジックな世界観のもとにある可能性が出てきました。 そういえば、冒頭で出てきたリアムにしても、いま問題のバスクにしても、ファンタジックな世界に 合う名前のように思えます。

話を戻します。 酒場ロレーヌの親父と邦明の会話の中で、次のような内容が記述されています。

「「バスクって名を知ってるか?」 不意にそう質問すると、すぐにオヤジは 「ああ、彼は後輩ですよ、よろしく」 と飄々と言ったあと、邦明の次の発言を待つかまえを見せている。

驚いたのは邦明のほうで、バスクを知っている人間がおり、しかも先輩だという偶然。 「あんなヤツを知ってるんですか?」

と不意に質問した。「あんなヤツ」といっても全く知らない他人なのだが、ポスターによって勝手 な親近感がある。」


このやりとりから、邦明は先生であるバスクのことを完全に知らないのだとわかります。あるい は、ここで話されているバスクは、偶然先生と同じ名前の別の存在という可能性もあります。 しかし、先生とは別人であるバスクの話をしているのなら、先生とこのバスクの名前が一致してい ることに触れていないというのは不自然です。 ということはやはり、いまのこの邦明はバスク先生のことを知らないようです。何らかの理由で記 憶を失っているのか、あるいは一貫して同じ邦明の視点から語られていると読者に思わせて、実 は途中で別の邦明に入れ替わっているということもあり得るかもしれません。 読むほどに謎が深まってきました。

話の可能性が広がり続けています。 少し困惑しつつも、さらに話を読んでいきます。

「報道などで邪険に呼ばれている「バスク」とは、何なのか? その邪険な扱いから察するに、そ れは人名ではないのは明らかだった。」

なんということでしょう。

「それは人名ではないのは明らかだった」

と語られています。

「バスクは選挙かなにかの立候補者」だったはずです。

しかし、人名ではない。

人名ではないが、選挙か何かの立候補者である。 もしかすると、バスクは人ではないが、選挙に立候補できるような生物か、あるいはロボット、もし くは、特定の思想を持つ人全般に対する呼称なのかもしれません。 考えても全くわからないので、さらに続きを読みます。

少し長めに引用します。

「肉のローストをたべながら邦明はそんなことを思索していた。店内のラジオから「バスク」という キーワードが聞こえたような気がしたからである。何の話題かは知らないが、確かにテレビでも 「バスク」はキャスターによって反対すべき、忌むべき、あってはならない社会問題のように扱わ れていたのを邦明は思い出していた。それは何なのか? なに語? 人間か?

家長的な、えらく支配的な言葉の響きを「バスク」に感じる。山賊とか強盗団とか、盗賊の長(お さ)の名のようでもある。またはテレビゲームに登場する、奇怪な忌むべき呪われたモンスター で、なぜ敵キャラなのかは出典もよくわからず、おそらく学問などの権威でもまともに研究する人 はいないであろうポッと出の怪物バスク。」

邦明がいつの間にか肉のローストを食べています。 酒場ロレーヌで注文して食べているのかもしれませんが、 ロレーヌではスナック菓子の会計をすでに済ませていますから、 そのあとで肉を注文して食べるという流れは考えにくいです。 となると、邦明は別の店に移動して、そこで肉を食べながらバスクについて改めて考えているの でしょう。

邦明は店内でバスクについて考えを巡らせます。 バスクという概念が様々に変化していく中で、 読者である僕にも、そう安々とは驚かないぞという心構えができつつあります。


その後も邦明がバスクについて考察する描写がしばし続きます。 相変わらずバスクが何なのかはわかりませんが、マイナスイメージの何かであるという点が一貫 しています。

また一部引用します。

「チャーハンを注文し、食べ終わると、金を払わずに店を出る。20メートルほど歩いたところで、 気づいた店員が追いかけてきたので戦闘になる。店員の名はバスク。バスクを攻撃、バスクを倒 した。「無銭チャーハン殺人」として半分ふざけたようなニュースとして小さく報道される。その次 が「バスク」のニュース。バスクを殺人事件だと混同する人間もあらわれる始末。

食い終わった皿を見つめながら、邦明はそう思索してみたものの、それでも「バスク」が何なの かの手がかりはつかめなかった。もともと知らないのであるから、急に「バスク」について「無銭 チャーハン殺人」などを妄想したところでわかるようになるはずもなく。」

邦明は実際には無銭飲食はしておらず、チャーハンを食べながらバスクについて「無線チャーハ ン殺人」を妄想してみているようです。

つまり、相変わらずバスクについて考えています。

その後もさらに邦明のバスクについての考察が続いた後、 話は新たな展開を迎えます。

「邦明は眼鏡をかけようとしたままフレームを凝視して静止し、未消化のローストとチャーハンを 吐いた。」

邦明が吐いてしまいます。 これまで具合が悪かったような素振りもなく、かなりの急展開です。 注目しつつ次の展開を見守ります。

「呑みすぎたリアムは、本能的に、深夜営業のディスカウントショップ等で油っ気などのキツい食 べ物を買って、胃を酒以外のもので満たす必要性を感じた。それで二日酔いは回避できる。」

視点が邦明からリアムに移っています。 リアムといえば、冒頭で草むらを移動していた人物です。

さきほどローストとチャーハンを吐いたのは邦明ですが、 それとリンクするように、酒によって気分が悪くなっているリアムへと視点が切り替わっています。

もしかすると、この話は邦明とリアムそれぞれの視点から進んでいくのかもしれません。熱い展開です。

ドキドキしつつ再び見守ります。

「リアムのような若い女性が、深夜に食料コーナーを徘徊するのを怪訝そうに見てくる人間もおら ず、2階や3階に登ってみたが、4階の時計売り場に男性店員が見えただけで、店内にはほとん ど誰もいない状態だった。」

リアムは若い女性であることが明らかになりました。


また、この一連の流れの中に、下記のような部分があります。

「食品コーナーには、1000ゴールド近くするものの単調な味の揚げ物が数十個入った商品ばか りが並んでいた。」

この部分から、通貨単位が実際にゴールドであることがわかります。 ややファンタジー寄りの世界観なのかもしれません。 さらに読み進めていく中で、少し気になる点が出てきます。

「不意に、今年の干支は何だったかを考えた。大量の商品のパッケージの中に、なにかドラゴン を彷彿させるイラストがあったのかもしれないが、たんに食欲を誘発させるための異国的なパッ ケージだったかもしれない。リアムは、それがどの商品だったかを探そうとしたが、どれも似た茶 色い揚げ物が大量に目に入ってくるばかりで、自分がどの売り場を歩いてきたかすら見失った。」

リアムがディスカウントショップで食べ物を探している場面です。 物色している商品の中に一瞬気になるものがあった気がするが、どれだか わからなくなったという場面です。 気になる点というのは、なんとなくリアムの思考の流れが邦明に近いように思えるということで す。

作者が同じだから、登場人物の考え方も近いのだという見方もできます。 しかし、ここまで読んできて、そうではないという予感がします。 リアムと邦明の思考が似ている、というよりは、語りの視点になっている登場人物が誰であるか は、さほど重要ではないのではないかという気がするのです。

僕はこの作品の読み方を根本から間違っていたのかもしれません。 この大会に応募された作品は「表現する術を持たない者の表現」をテーマに書かれています。 もちろんこの「おはなしアヒル」もそうです。 もしかすると、この作品は「表現する術を持たない者」によって書かれた作品である、という設定 なのではないかという仮説が頭に浮かびます。

これまで、部分は理解できても、全体像がつかめない展開が続いています。 邦明が窓の外の集団について考えるシーンも、 邦明がバスクについて考えるシーンも、 リアムが買い物をしているシーンも、 パーツごとに見れば意味がわかります。 しかし、ある部分で得られた情報が別のところでは一変しており、 全体がどうなっているのか掴むことができません。

尚早なる合点かもしれませんが、僕はこのあたりで、 この作品を違う観点から楽しむことを検討し始めました。 全体の意味を掴もうとせず、部分ごとに現れる斬新なアイデアや、 文体から滲み出る小気味のいい語感などを楽しむというものです。

場面が大きく切り替わるシーンまで話を進めます。

「7月中旬、ワニ肉コーラ製造業(略称ワニクォーラ)は、社員旅行で観光地にいた。社員のリア ムは、とくにする事もなくタバコを買い、バス停のようなコンクリートの台に座って観光気分を持て 余していた。」


一見すると、ずいぶん話が飛んだように感じますが、 さきほどまでリアムがディスカウントショップで食べ物を探していた場面から続いて、この場面に 移っています。

だまし絵を見ているような感覚になってきました。 夢が夢であると気がついたときのように、この作品を好きなように歩けばよいのではないかという 気がしてきました。 正しい鑑賞の仕方ではないかもしれませんが、ここからはこの作品の好きな部分を列挙させてい ただきます。

「そんなカニエケ氏は、いったいなぜバスクをフォローしているのであろうか?」 新キャラのカニエケ氏についている「氏」。

「そしてあろうことかリアムもバスクを相互フォローしてしまった。」 リアムとバスクが相互フォロワーである点。

「カニエケさんは普段そういった過激な発言はしないのに加え、こういう誰に向けたかわからない ような文を書かない。」

カニエケさんに対する謎の信頼感。

「芝生に白いカーブを描いて「おにぎりジョーンズ」のおにぎりがバスケットに投げ入れられる。」 おにぎりジョーンズの命名。

「おにぎりジョーンズのおにぎりを客観的に評価してくれたのは、友人のボギーであった。ボギー はもちろん、おにぎりなど食べたことも、見たことすらない。」 ボギーはおにぎりを食べたことも見たこともないにもかかわらず、おにぎりジョーンズのおにぎり を客観的に評価している点。

「もちろんスローモーションはおにぎりジョーンズの技能ではなく、ビデオでスローモーションで再 生するとそのように見える。」

そこはかとない身も蓋もなさ。

「おにぎりは、たんに三角に固めればよく、まさかスランプが存在するなどボギーは思わない。」 ボギーのおにぎりに対する認識の荒々しさ。

「「おもしろダックスフンド」のあと、ほかの重役が負けじと

「おはなしアヒル」というアイデアを出してきた。」 ついに登場したおはなしアヒル。

「大学では、1+1=2ではないのを学ぶ。邦明はそう学校で聞いたことがある。」 邦明の再登場。

「そんな事を考えながら、親友の(20代からの親友で高校時代には他人)ジョーンズと酒場ロ レーヌで甘い何かを飲みながら、窓の外に見える信号機の横顔のようなものを眺めていた。」 おにぎりジョーンズと邦明がまさか親友だったとは!


しかし、邦明があの邦明であるか、ジョーンズがあのおにぎりジョーンズであるか、もはやわから ないという複雑さ。

ロレーヌの再登場。そして、「甘い何か」。

「バスクは、邦明の知り合いであり、高校の体育教師をしているらしい。しかも生徒指導の会長の ような重役でもあるらしかった。初老の男だが体格の良く、チョビ髭がトレードマークのためか、生 徒らからは恐れられていた。」 バスクの教師設定が再登場するも、以前と同じバスクかどうかはわからないという点。そして、以 前は触れられていなかったチョビ髭が加えられていることを考えると、同一人物だとしても前回登 場時点よりも未来か過去のバスクと考えられないこともないが、もはやそんなことはどうでもいい 点。

そして、ラスト。 無限とも思われた夢のような時間がついに終わるのかという感慨。 そして、それが良い夢だったのか、悪夢だったのかもわからない中で、、 確かに残る、妙に清々しい読後感。


そんな感じで、「おはなしアヒル」が衝撃的でした。









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