No.4 君に再生を捧げよう 感想

・シンプルなナイフに似た作品。

王道のストーリーラインをなぞりつつ、夢を叶えるという形で落ち着かせる。

丁寧な作りと、それでいて飽きさせない構成が魅力ですね。

最後の一文が好き。彼は……どう扱われるんでしょうね……。"


・フィルムノワールのように女性のほうが謎めいています(そんな感想でいいんでしょうか)


・表現する術を持たないのはロビン。

 殺すことでしか感謝を表現できない、という設定はよかったですね。故に、破滅にしか迎えなかったという最期も、当然予期できたけれど、やるせないですね……


・感情のない殺し屋の少年と包容力のある妙齢の女性という組み合わせは鉄板。王道は王道ゆえに強いという感じだった。

ラストの『LAKE』は今回のテーマにぴったりハマった描写でとても良かった。


・表現する術を持たない者の出方が自然ですごいです。

ストーリーを追っていくといつの間にか出てきている!

安心感とともに読むことができました。


・『少年の殺し屋』×『少年のことを【少年】と呼ぶお姉さん』の共同生活。好きや……。とにかくこの組み合わせはシナジーがある。好き。幸せになって欲しい。二人で湖の近くの家に住んで静かに暮らしてほしかった。でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ、ロック。だから――この話はここでお終いなんだ。サラによってまっとうになってしまったから、自分を赦せなくなってしまったロビンが哀しすぎる。でも読んでる最中は、途中の映画のシーンで露骨に死亡フラグ立ててたから、てっきりサラが殺されて、まっとうな道を歩き始めたロビンが殺人鬼に戻り組織と相討つオチかと警戒していたから、それに比べればいくらか救いはあるよね。そうか?


・殺し屋だった少年。物語の最後には名無しの殺人鬼に。サラとロビンの二人にしかない物語を共有して貰ったようで凄く好きでした。

名無しの殺人鬼ということは、、サラから貰ったロビンという名前を1人ずっと大事に抱えていたってことですかね、、切ない、、


・好きだーと思わず叫んだ作品でした!! 作品自体の雰囲気とキャラクターの関係性がとっても魅力的でした。

タイトルに対する最後の一文が特に好きでした。再生はサラが憧れた花の花言葉なのでしょうか?


・かなりの好みの話だった。特にロビンではなく、サラにカメラを途中で移したのがよかった。

人殺しには人殺しのツケをというのは好きな塩梅。

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