どっちを選ぶのって言われても

「あっ……これっ! うおっ! なんか出た! なんか出た! なんか先っぽから出てきたぞ! お前……」

いや、まぁそれはシャンプーが出てきただけな。俺は思った。


「ピュッ! って先っぽから出てきたぞ! ピュッ! って! なんかヌルヌルしてるぞ」

興奮気味でイチカは言う。


「うおっ! お前また出た! お前どんだけ溜まってんだ!」

シャンプーのボトルをシュシュ押しながらイチカは言う。いやイチカまだ気づかないのかよ。イチカは俺を背中から抱きしめるような格好で必死にシャンプーのボトルをシュシュしている。


「うおっ! どれだけ出るんだよ。気持ちいいか? カズキ」

俺の耳元でイチカが囁く。俺はなんだか興奮になれてしまって股間のものはグッタリとしていた。


「うん。まぁそれなりに」

俺は言った。てかどんだけシャンプー出すんだよ。そろそろ無くなるわ。

イチカは必死でシュシュしている。


「お姉ちゃん! なにやってるの!」

ガタン! と急にニアが扉を開けた。そしてズカズカと洗い場の中に入ってくる。俺は思わず股間を隠した。その拍子にイチカの持っていたシャンプーに手が当たりボトン! っとシャンプーが落ちてしまった。


「ちょっと何やってんのよ! お姉ちゃんもカズにいを背中から抱き……あっ!……」

ニアが驚く。


その洗い場には多量の白濁した粘性の液体が撒き散らかされていたからだ。


「うおっ! なにこの量! えっ! エロゲじゃんこれ! お姉ちゃんなにやったの!」

とニアが言う。


「ゴメン。ニア。お姉ちゃんの勝利だ」

とシャンプー白濁したまみれの手でイチカがピースをする。


「えっ! 男の人ってこんな出るの?」

とニアは怒った。


「カズキくんって先っぽが弱いんだよ。本当途中から噴水みたいだった」

とイチカはピースをして言う。


「噴水っ……」

ニアは驚く。そして白濁液まみれの俺とイチカを見た。


「イヤらしい。絶対に許さないからね!」

と言ってその場から離れた。


「なんだったんだ……で、スッキリしたか? カズキ」

イチカは言う。

「ありがとう。お陰さまで」

と俺は言った。


そして俺たちは普通に体を洗った。途中手伝ってもらったりもしたが……俺はなんとか自分の体を洗うことが出来た。


「ふぅ……」

俺とイチカは風呂から出る。そして服を着替えて寝室に戻った。


「二人でなにやってたの」

とニアは不満そうに言う。


「えっ! いやシャンプーで遊んでいただけだけど」

俺はつい正直に言ってしまった。


「そんな訳ないじゃない! 私知ってるんだから! あの白くてベタベタしたヤツ! あれってそういうことよね!」

とニアが言う。


いや普通にシャンプーなんだが、なんで目で直接見て騙されるんだよ。


「しかし、男の人のアレって結構フローラルな香りがするのね。ちょっとビックリした」

ニアが恥ずかしそうに言う。そんなわけないだろ!


「それでっ! 決めた? 今日どっちにするって」

ニアが言った。ニアの直ぐ側にイチカがペタリと座った。


ふぅ……と俺がため息をつく。

「あのな……もし俺がこの二人のどちらかを抱いて……それでどうなるんだ。お前ら学生だろ。しかも看護学校って実習が厳しいハズだが……妊娠したら学校どころじゃなくなるぞ」

俺は言った。


「あっ……」

ニアが言う。

「お、おう」

イチカが言う。


「もちろん妊娠してもちゃんと不都合なく通えるところだったらいいが、そうじゃないだろ? 避妊具をつけても100%防げない。0.1%のリスクでもあるなら俺は出来ない」

俺は言う。


「で、でも責任をとって結婚してくれたら!」

とイチカは言うとニアはコクリとうなずいた。


「俺は今自分のこともままならない状況だよ? 結婚して責任をとるなんてとてもとても……それにイチカとニアの看護師になりたいって夢があるだろ? それを潰してじゃあ結婚したからそれでいいでしょってそんな責任の取り方あるかよ! 俺26だけど、そのセックスってもっと重要なことなんだよ? セックスして妊娠して出産する。一抹の楽しさの後に現実が待っている。でも君らはその現実を分かっているとは思えない。だから出来ない」


俺は言った。


なんだかションボリしている二人。


ま、正直ヤクザ関係の娘とH出来ないってのもあるが、俺は正直に二人に自分の胸の内を伝えた。


「そっかじゃあ一緒には寝てくれるよね」

とニアは言った。この流れじゃ断り辛い。


俺たちは一緒に寝ることにした。暗闇の中窮屈なシングルベッドで俺は二人の姉妹に上から三角形に挟まれるようにして寝ていた。苦しい……


チクタク……と時計の音が聞こえる。二人から甘い香りがする。苦しいがなかなか悪くないと思ったが……


「はっ! ひあっ!」

俺は思わず声を上げた。誰かいる! 俺たち3人以外に誰かいる。それは覆面をして床に座ってジッとこちらを見ていた。


「ひあっ! あなたは」

俺は叫ぶ。


「おっ、お静かに怪しいものではありません。でっですが声を出せば……こっ殺します」

と暗闇の中懐から黒光りする銃のようなものを俺に見せつけてきた。


一体誰だ!


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