終章 


 病院から出た綾乃は、無性に順子に会いたくなった。綾乃の身体を気遣ってくれているはずである。朝倉のことでは、手術の際にも本当の身内のように付き添い、また順子の献身的な介護により奇跡的な回復を見せたと言える。

優しさが心に染みていた。


 初冬の4時ともなれば、早くも外気は夜の気配を纏っている。『順子』の暖簾はまだ出されていないが、店の中には早くもオレンジ色の温かさが灯り、ママの忙しく働く匂いがしている。

「ただいま!」綾乃は、勢いよく引き戸を開けていた。

「あら、綾乃さん、元気そうね。良かったわ!」

「うん、私は元気だから、安心して!」

綾乃は、姉のもとに帰って来たような安心感を覚えていた。そして、こんな心癒せる場所がいつまでも続くことを願っていたのだ。

「午後から、耕介のところに行ってきたの……」

「そう、朝倉さん大分良くなってきたでしょ? 良かったわね」

「うん、……」

「なぁ~に、どうしたの? あんまりうれしそうじゃないけど…、」


「順子さん、奥さんのいる人、愛したことある?」

「急にどうしたの? 分かったわ、朝倉さんのことね?…、」

「ママには、分かるのね…」

「私が、旦那と暮らし始めたのが、25の時だとあなたに言ったわね。10年間一緒にいたのに、籍に入らなかったこともね。実は、これは私なりのケジメだったのよ。

彼には、奥さんがいたからなの…。3年後には、離婚が成立したみたいだったけれど……」

「知らなかったわ…」

 順子の初めてと言える告白であった。

「人を好きになるのに、理由なんてない。女は、全員がそう言うわね。好きになった人に、たまたま奥さんがいただけだって…、これはある意味女性の真理だと思うの。奪い取ることで、自分の方がより愛されていることを証明するためにね。

でもね、問題はそれからなのよ。奪った分、男を一生愛し続けるという覚悟が必要となる。奥さんに対する十字架を一生背負わなければならないことになるの。

 私は、とやかくは言わないけれど、結局綾乃さんにその覚悟があるのかしら?っていうことなの…」


「順子さん、……それは私なりに、結論を出したつもりなの……」

綾乃には、倉田の妻美咲を捜し出すことが、何より優先すべきことであったのだ。

「綾乃さん、今は私の前で、それを無理に言わなくても良いのよ。心の中にそっと秘めていればね」

「ありがとう。人生の先輩!」

「何言ってるの、持ち上げても何にも出ませんけど……」

「それより、ママ、熱燗付けて! 早く温まりたいから……」

「綾乃さん、お店まだ開けてないんだけど…」

「良いじゃない、楽しく行きましょうよ」

「成宮刑事らしくないわね。緊急連絡が入ったら、どうするつもりなの?」

「今は、仕事のことを考えてる余裕なんてないんです! 私も今は、失恋した一人の乙女なんだから…」

「そういうことだったのね。はい、はい、わかりました。いい歳をした、乙女さん。自分から結論を出しておいて、失恋したって言うんだから綾乃らしいわね」


 新しい客の訪れもなく、久ぶりの二人だけの宴となった。

外気は、本格的な夜の訪れとともに寒さを増していたが、綾乃の心は順子の気遣いに温まったままであった。

 


 翌日早々から、綾乃は合同捜査本部の置かれている湘南署に、捜査進展状況確認のために行った。

「成宮、色々と大変だったそうじゃないか。しかし、お前の捜査能力には、脱帽だな。身が軽いって言うか・・・、」藤澤課長のいつも通りの口調である。

「課長、私のお尻を見ながら言うのは、止めてくれませんか!それより勝野純也のその後の足取りは?」

「はい、はい、冗談ですよ。あれ以来、青森署から何の情報も入ってきていない。 どこかで仏様になってる可能性もあるんだが、こればっかりは、上がってこないとな・・・」

「そうですか……、」湘南署との合同捜査の意味も無くなって来ている。

「課長、私は、勝野の件は湘南署の所轄捜査にお任せしたいのですが……」

「良いだろう。成宮が、別件の捜査に専従したいというのは、中村署長から聞いているからな」

「ありがとうございます」

「動きがあったら、連絡を入れるよ」

「よろしくお願いします」


 綾乃は、湘南署を離れると、横浜に向かった。横浜新道は、出勤車両も少なくなり流れも良いせいか昼前には加賀町署に着くことが出来た。

「古畑巡査部長、倉田美咲さんの出身地、本籍などをもう少し詳しく教えてくれないかしら?」美咲の失踪先を追う最後の手段としての、原点回帰である。

「え~と、旧姓は、吉田美咲。本籍は新潟県三条市山根村84**ですが、今は、両親も亡くなっているようですね。家を継いでいるのは、たぶん長男でしょうか・・」

 全署に『特異行方不明者』として、捜索依頼は配信済みであったが、余程特殊な例を除いて、捜査員が動くことはないであろう。                自らの選択であった可能性も残されていたからであった。  

  

 人が希望を失い最後に向かう場所は、自分の生まれ育った故郷であると言われている。閉ざされた未来が、人の心を変えるのであろうか。それは、セピア色に染まった写真のような懐かしさを思い起こさせるに違いないのだ。          幼き日々、友達と時間を忘れて遊んだ山や川。遊び疲れて、小高い丘の上から見た秋の夕空の美しさ。そして、夕暮れ時、オレンジ色の電球が灯った台所から聞こえて来るまな板を叩く母の気配・・・。   

           

綾乃は、美咲の原点であると言える生まれ育った故郷を訪ねてみたいと思った。

関越自動車道を走り、長岡ICを越え燕三条ICで降りると、大きく変貌したことを想像させる街が出現した。美咲の幼い頃の記憶には、ただ田園風景が広がっていただけであったに違いないと、綾乃は思った。

それ程高くない山の麓にある小さな集落であった。地方にありがちな同じ苗字の表札が並んでいる。吉田美咲の実家は、その中の一軒であった。


「ごめん下さい!」呼び鈴はなく、玄関の鍵もかかっていない。

電気の付いていない茶の間から現れた男は、初老かと思える痩せた男である。

「どなたさんですか?」

「わたくし、神奈川県から来ました加賀町署の成宮綾乃と申しますが……」

男は訝し気に、綾乃を見ている。村を訪れるスーツを着た人間は警戒される。

「はい、またどうして警察の人が来なさった?・・・」

「突然でごめんなさい。少しお話があるのですが……」

「はぁ、・・・」

「ここは、美咲さんのご実家で間違いありませんか?」

「はぁ、・・・妹に何の用らすけ・・・」

 男は、長男利治50歳であった。

「美咲さんは東京でご結婚されていますが、最近旦那様の圭吾さんからは、何か連  絡はありませんでしたか?」

綾乃は、詳しい話はせず、圭吾から『捜索願い』が出されていると説明した。

「10年ほど前に、突然結婚したとの連絡があったきりで、それ以来旦那を連れて来たことも、墓参りに帰って来たこともありませんのですよ・・」

美咲が身を寄せている可能性も否定された。


「そうですか……、美咲さんが、この家を出られたのは、おいくつの時ですか?」

「高校を出てすぐのことだし、17歳ぐらいかな・・・」

「随分早くに……、」

「いや、兄妹も多いことですら、ここら辺では当たり前かの・・・」

「学生時代に、特に仲の良かったというお友達を教えてもらえませんか?」

「・・・、たしか名前は、関根香苗ですかの、五十嵐川の近くの・・・」

 綾乃は、名刺を渡すと早々に美咲の実家を離れた。

兄利治の話に新しい発見と言えるものは、何もなかった。しかし、この風土の中で育った現代女性である。美咲が都会に夢を求めた理由も十分に理解が出来たのであった。

 燕三条IC近くであるらしい。帰り道のことである。無駄になってもいいとの思いで、関根香苗から話を聞いてみることにした。香苗の家は、五十嵐川の土手よりも低地にあり、軒先が重なって見えるほど密集した家々の中の一軒であった。

関根香苗は、買い物にでも行くつもりであろうか、偶然にも玄関を出るところに遭遇した。

「香苗さんですね? 私はこういう者です」

香苗は、化粧っ気もなく、生活の中に安住しているごく普通の主婦であった。

「また、息子が何か?」

「いいえ、お母さん、そういうことではありませんので、安心して下さい」

「良かった~! バカ息子なもんですから…」

「実は、学生時代お友達だった、吉田美咲さんのことで……、」

「美咲に、何か…?」

綾乃は、美咲の身に起きたこれまでの経緯を詳しく話した。


「理不尽だわ……、」言葉のあとが続かない。香苗は、さめざめと泣いた。

「学生の頃、美咲さんに何かあったのね……、」刑事としての勘であった。

「そうなんです……、彼女それで、市内に就職が決まっていたのに、この街から逃れるように東京に向かったのです。はっきり言って、この街も、人間関係も全部捨てて行ったんですよ。私さえ捨てられた…。事実を知っている人間としてです……」


「香苗さん、もうこれ以上何も話さなくてもいいのよ。あなたの気持ちは充分に分かったから…。でも、あなたは、えらいわ。人の気持ちに寄り添ってあげることって、口に出して慰めてあげることばかりではないと思うの。あなたは、充分に美咲さんに寄り添ってあげている。

あなたの言った、『理不尽』という言葉が何よりもの美咲さんに対する優しさなんだと思うわ…」


 やはり、美咲の生まれ育った土地を見、感じたことは、決して無駄ではなかったと言えた。美咲の人物像をより近く引き寄せることが出来たのである。

美咲の中に自分が重なって見える。美咲が、都会で成功を夢見たことは、捨てて来た故郷や人々に対する復讐心ではなかったのか、そして綾乃が警察官の道を選んだ経緯も…。ここで、二人の心が重なったのである。

耕平が、綾乃の写真を見た時に、美咲と重なったと言った言葉の真意はどこに有るのであろうか?

綾乃の中に、美咲と同じ匂いを嗅ぎ取っていたと考える方が自然である。

綾乃は、確かめるため再び耕平に会いたいと思った。

 MAZDA6のグリル内赤色灯を点灯させると、綾乃は、関越道を疾走した。

「もう一度、会いたい、全てが終わりを迎える前に……」



 Ⅲ


 湘南バイパスに入ると、助手席に置いた携帯が振動を始めた。順子からである。

綾乃は、音声に切り替えて、応答する。

「綾乃さん、大変なことが起きたの! 手紙を置いて、朝倉さんがいなくなった……、」

順子の悲鳴に近い声が聞こえてくる。

「そんなこと、嘘でしょ?!…」

「それが、…いま病院から連絡があって…」

「だって、退院なんて2週間も先のはずよ! 分かった、すぐ病院に向かうわ」


 息を切って病室に入ると、20代の後半に見える看護師が手持ち無沙汰そうに待っていた。綾乃は、警察官として、当直の看護師に事情を聞いた。

「あなたが、倉田さんの不在に気が付いたのは何時ごろのことかしら?」

「夕食の配膳の時でしたから、6時前だと思います」

「身元引受人に連絡が遅れたのは、なぜかしら?」

「それは、時々こういう人もたまにはいて…、病院の食事はまずいからと、出かける人が……。それで、何れ戻っては来ると……」

「倉田さんは、外に出られるほど回復していたのかしら……?」

「いえ、軽い散歩くらいは出来たと思いますが、外出はまだ無理だと思いますが」

「そうですか…、ご協力ありがとうございます」

「いえ、…、」看護師は責任を感じていたのか、ほっとした表情を見せた。

「あっ、これ残されていた手紙です」

看護師は、手紙を綾乃に渡すと、解放された足取りで病室を出て行った。


 手紙は、短いものであった。


 【  成宮綾乃様


  君との最後の3週間は、僕にとって掛けがえのない貴重な思い出だった。

 君には、感謝しかない。

 もう心は決まっているのだから、これから起きることはあえて説明をしようとは 

 思わない。しかし、僕の綾乃に対する気持ちは疑いもなく真剣だったと言える。

 狡い男かも知れない。結局は、美咲を救い出すことを諦め綾乃を愛してしまった。

  いや、綾乃の中に、昔の美咲を見ていたと言い換えても良い。それは、何

 かに復讐するような強い意志と傷を負った人間に対する優しい心だった。

 

 だが、最近の美咲は明らかに変わってしまっていたんだよ。業績を上げ、収入を

 増やすことだけが、彼女のこれからの人生の最大の目標となっていたと言える。

 僕が最初の脅迫に素直に応じなかった理由が、分かった事だろう。  

  

 でも、綾乃は、例え今のありのままの美咲を知ったとしても、捜索を止めることは

 ないのだろうと思う。かえってその原因を探ろうとするだろうね。

 結局、俺の愛は薄っぺらいものだったと、気付かされたんだ綾乃にね。

 俺が間違っていたんだ。人を愛するという事は、その人の人生も一緒に背負ってあ

 げることだった。その責任は自分なりに、とらなければいけない。



 さようなら・・・、綾乃。                       】


 


  epilogue



 綾乃が自宅マンションに戻れたのは、真夜中の12時を何分か過ぎた頃であった。

時間に追われた一日であったと言える。気が付くと、食事と言えるものを、何も口にしていなかった。食べる気力も奪われるほどに、疲れ切っていたのである。


 地下駐車場に繋がるスロープの入り口に差し掛かると、植え込みの中にいた人影が白いライトに照らし出されると浮かび上がった。銃を手にしているように見えた。

綾乃は、本能的にサイドホルスターからS&WM19を引き抜くと車を止め、車から離れた。車の中にいる方が身動きの取れない分危険度が増すのである。

綾乃は、人影とは30m程の距離を保った。

「そこを動かないで!」 男であるようだ。綾乃の制止も聞かず、近づいてくる気配があった。

「私は、成宮綾乃、警察官よ。あなたは?」

男は、首に白い包帯を巻いたままの倉田圭吾であった。


「耕平‼ どうしたの⁉ 大丈夫なの?」 綾乃の声は、もはや悲鳴に近かった。

訓練を受けた警察官としての銃が、お互いの心臓を狙い合い、向き合っている。


「私は、こんな形での耕平との再会なんて想像もしていなかった……」

「俺も、出来ればそうしたかった・・・」

「私には、まだ耕平の行動が何も見えていない…、なぜこんなことを?」

「朝倉耕平なんて、もうこの世にはいないのさ。例えいたとしてもあの時に死んでいるはずだよ」

「耕平、私を殺したいのね…。良い考えかも知れないわ。7歳の娘を捨てた女の末路としてわね。彩香が悲しんでくれるとは、思えないもの。

私は、この10年の間に多くの人たちに寄り添ってきたつもりだけど、自分の娘一人の気持ちにさえ寄り添えられなかった。いえ、気持ちが届いていなかったと言える。                    母親としては、失格だったわ……。

あと、一つだけ心残りがあるとすれば、あなたの美咲さんを見つけてあげられていない後悔かも知れない…」

涙がとめどなく綾乃の頬を濡らしていく。                  「私も、もう潮時かな。涙もろくなったし…」


「綾乃、君には感謝しかないよ。僕が綾乃を愛した心は真実だった。今でも、愛していることに変わりはないよ。だから、誰にも渡したくないのさ。俺だけのものだからね。それと、最後に伝えたいことがある。もう、美咲を捜す必要はないんだ。それだけを、言いに来た」

「どういう意味で言ってるの?」

「それは、俺の胸の内にしまっておこう・・・」

「倉田圭吾、あなたは男らしくないわ。とても真実を語っているとは思えない。

退院を待たずに病室からいなくなるなんて、何か別の目的があったはずよ」


「綾乃、さすがに噂通りの敏腕刑事だな。お前の推理は半分当っているよ」

「いやよ、それが本当なら… 『理不尽』過ぎるわ!」

「理不尽か? 人生なんてそんなものだろうよ。さあ、お別れだ!」

 倉田のS&Wsakuraの引き金が、絞られて行く・・・               それに呼応されるように、綾乃も右手一本で絞り込んでいった。          突然限界点を越えると、発砲音が、2発同時に石畳の上に響いた。

二人の弾丸が、行き先を確かめるように交差していく。

綾乃は、何故か身体の中心が熱くなった。まるで二人の初めての交わりの時のように愛が高まっていくのを感じていたのである。


 倉田は、綾乃の前に崩れ落ちていた。自らが仕組んだことに違いなかった。

倉田の弾丸は、綾乃から大きく離れたマンションの壁に当っていたのだから。

すべての謎を抱え込んだまま、殺されることを願っていたのだろうか?。

綾乃がそれを許したとは、思えない。

S&WM19は反動が強く、女の片手撃ちは推奨されていないのだから………。


 

 見上げた空から、白い雪が降り始めている。初雪であろうか…。

今年のクリスマスも、順子と二人で祝うことになりそうである。

綾乃の頬は、もう濡れてはいなかった。

そして、呟いた。                             「さようなら…、私の愛した朝倉耕平…、でも、倉田圭吾を死なせはしないわ。 美咲さんのためにもね……」


 


 

 


 第2話 疑惑のトラジェディ 完  




 あとがきとして


 これまでの作品は、一気に書き進めていくタイプでした。これが初めての章分けされた作品となったため、統一性に不安を感じていたのも事実です。

しかし、プロットをゆっくりと考える時間を与えてもらえたことが作品に深みを加える要素に繋がったとしたら、うれしい経験であったと思います。


 順子ママの登場は、激務に翻弄される綾乃さんに少しでも、癒しの場を作ってあげたいとの思いでした。

 女ごころを分からないまま、書いています。間違っていたなら、ご指摘してくれると嬉しいです。『女の恋は基本上書きである。男は違って、いつでも昔の女をすべて思い出すことが出来る』精神で書いていますが、これって本当に真実なのか分かりませんので・・・。


 この作品もそうですが、耕太郎作品にはっきりと人が殺されたという描写がないことにお気付きでしょうか。実際、読み手の解釈に任されているのです。

この作品もそうですが、最後は読み手がscenario writer ( シナリオ ライター)としてストーリーを完成して欲しいと考えているので、自由な解釈をされると、また自分だけの違った世界が見えてくるかも知れません。


 最後に、再び感謝の言葉を。 いつも、応援ありがとうございます。



 順子ママへ  綾乃、耕太郎より




 




 

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