第五章


 1  筋を通す男



 行きついた先は、有明フェリーターミナル近くの倉庫のようである。

三台の車が列を作って止まる形になった。すでに、夜の帳は落ちている。

前の車から降りた背の高い男が綾乃の車のドアガラスをノックする。

「奥さん、降りて頂けますかね? 少し、お話がしたいのでね…」

丁寧な口調の男ほど、怖いのがこの世界の常である。男達は、4人であった。

「どういうご用件かしら?」タイトスカートからのぞく膝が小刻みに震えているが、それを悟られないように車外に出ると綾乃は勤めて落ち着いた口調で聞いた。バックホルスターのホックはすでに外してある。特殊警棒は、運転席の下に隠した。


「奥さん、煽り運転は、困りますよ」背の高いリーダー格の男が言った。

「煽り運転って、どういう意味で言っているのかしら?」

「あなたの前にも、自分の置かれている立場を顧みず煽って来た男がいましてね。ご注意を申し上げたのですが、聞き入れて頂けなくて・・。それに危機感を感じた連中が、私の制止も聞かずに同乗していた奥さんに手を出してしまったのです。彼は慌てて、家族は無関係だと私達に泣いて謝って来たのですが、もう、後悔すでに遅しでしたよ」

「そう、随分と遠回しに言うのね。はっきり言うと、今回の事案から手を引けと言う警告なんでしょ?」

「さすがに、察しが早いですね。あなたは、並みの刑事さんじゃないらしい・・」

「という事は、あなた達は、レオ・エンターの息のかかった反社組織というところかしら?」

「いえいえ、私たちは、レオさんに雇われた反社組織では、ありませんよ。システムを守るために存在する団体で、あくまでビジネスの一環なのですから・・」

「惚けるのも、いい加減にして!」

「気の強い刑事さんだ!」

「私を、警察官だと認識している以上、これからの言動によっては公務執行妨害で逮捕される可能性もあることも分かってね」

「俺たちは、そんな馬鹿じゃない。横浜の連中とは違う」


「あなたの言っている意味が分かったわ。秘匿捜査に入った刑事を脅かし手を引かせようと画策したレオの山下社長が、あなた達の依頼主に頼み込み、依頼を受けたあなた達が刑事に警告をしたけれど、すでに刑事は証拠を掴んでいたためそれを拒んだ。慌てた依頼主は、ある人物を介してさらに凶悪な暴力を辞さない組織に応援を頼んだ。でも、誤算が生じてしまった。彼らは、刑事の妻を拉致し、捜査を中止することを解放の条件としたことで、私たちが動くような大きな刑事事件に発展してしまったの、違うかしら?」


「俺は、否定も肯定もしない。俺たちが犯罪者と取られるのは困るからね」

「じゃあ、私もビジネスライクに行くわね。レオ・エンターの事案からは、手を引いて上げる。その代わり、横浜の組織を教えてくれるかしら?これで、お相子ね」

「・・・、分かった。建設業の奥田組に近い反社組織と言えば、刑事さんなら察しがつくだろう。津野田組だ。そして、依頼主は、横浜市議会議長北野重人・・・」

北野と言えば、奥田組との癒着が疑われる人物であった。そして、それを後ろから支える反社組織津野田組。明らかなトライアングル構造であった。


「ありがとう。恩にきるわ。いま横浜の北野の名前が出たけど、北野と同じラインの政治家と考えると、区会や県会議員などのいわゆる地方議員の横の繋がり……、   そして、その上となると、国会議員だけど…」

「刑事さん、勘が良いんだな。でも、知らない方が幸せっていう事もあるんだ。  しかし、あんたは単に仕事だからと割り切って働いているような人間ではないようだな。あんたを動かしているものは何なんだ?羨ましい反面、恐ろしくもあるな。女一人で立ち向かえるほど、世の中甘くもない。せいぜい、気を付けることだ!」

「ご忠告ありがとう。あなたもシステムを守るために働いているなら、政治家の方ばかりを見てないで、小さな人たちの存在も忘れないでいて欲しいわ! 」

立場は違っても、その世界で筋を通す男のようであった。

捜査の進展には、感謝しかない。


 綾乃は、疲れ切っていた。この事案から逃げ出したい気持ちも、正直芽生え始めていた。倉田が綾乃に謝った理由など、回復した倉田から聞きだせば済むのではないかという声が聞こえて来る。しかし、綾乃はその声を振り切るように、フロントグリル内『赤色灯』のスイッチをオンにすると、制限速度をはるかに超えるスピードで神奈川1号横羽線を飛ばしていた。赤色の光が一本の筋のように流れ去っていく…。

 脳裏に浮かんでいた事案は、まだ見ぬ姿を消している倉田の妻の救出であったのだ。



 2  加賀町署中村署長の説得


 早朝8時には、綾乃の姿が加賀町署内にあった。

「成宮警部補、大分お疲れのようですが?」綾乃を気遣う同じ班員の古畑巡査部長の声である。

「大丈夫よ、いたって元気だから」実際は、一睡も出来ずに朝を迎えていたのだ。

「古畑巡査部長、使って悪いんだけど、深川署警備課所属の倉田圭吾刑事の妻の名前、職業等、もし経営者だったらその会社の業績なんか、分かる範囲で良いから調べて欲しいの」

「という事は、もしかして湘南市で負傷した人物って、倉田刑事という事ですか?」

「そういうことね…」

「何か、複雑ですね・・・、私には、全体像が見えませんが・・・」

「お願いね。私は、現状説明を署長にしてくるから…」

「了解しました」


 綾乃は、最上階に上がると中村署長を訪ねた。

「成宮くん、昨夜は大変だったと、聞いたが・・・」

「ええ、確かに…。でも、収穫はありました!」

今回の事案の真相は、政治家による土地問題が絡んだ収賄。その裏には横浜市議会議長の北野の存在があること。そして、稲庭会の二次団体とされる横浜の津野田組が暴力的行為によって、真実が明らかにならないよう動いていることも。


「成宮くん、江東区と横浜市が政治家のラインで結ばれているとしたなら、そこにはさらに上の大物政治家の存在があるとしか考えられないぞ。お前の手に負える問題では、無くなってきている。ここは、これ以上の単独捜査をしないことを私は忠告したいのだが・・・、」

「署長、それには到底納得が出来ません。いま一人の女性の安否が懸念される状況にあります。これは、当然見過ごすことの出来ない事案なのです。強行犯罪係班、

成宮綾乃にとって、避けては通れない任務だと解釈しているのですが……」

「成宮くん、警察官も職業の一つだと考えれば、正直そこまで自分を追い詰めなくてもいいのではと、考えるのだがね」

「署長のご意見は、本当にありがたいと思います。でも、私にしか出来ない正義があるのです。私の本来の目的は、大物政治家の悪事を暴き出すことでも、反社組織の壊滅でもありません。強行犯罪の犠牲者に寄り添い、再び社会の中で生きと行こうとする勇気と希望を与えることだと思っているのです。

しかし、これを阻止しようとする存在が私には、許せないのです。どうか、捜査の継続を認めてもらえませんか?」


「・・・、分かった。でもな、俺の本心は、これ以上女性警察官の殉職を目にしたくはないんだよ。男だからいいという訳ではないのだが、結果が悲しすぎるのだよ。

特に、女性の場合は犠牲にしなくてはならないものが多すぎる。これは、仕事をしながら、子育てをしている女性すべてに言えることだけれどな。

夫の理解が必要なのは当然だが、子供が小さいうちは理解しろというのも無理な話だよ。お前を刑事に推薦した俺にも責任があるんだ。この10年間のお前の活躍は本当に有難いが、複雑な思いもずっとあってね・・・」

「署長に責任なんかありません…、あくまで私の生き方ですから」                    

「彩香ちゃんは、いくつになった?」

「…、来月の8日で、18歳になります…、」

「そうか、あっという間の10年だったな・・・」

「はい…、」綾乃の脳裏には、先月女子大の構内で楽し気に笑う彩香の成長した姿が蘇っていた。

「成宮、無理はするなよ。捜査には万全の態勢で臨むのだ。最後は、人に助けられるのが世の中の成り立ちというものだからな」

「署長、ありがとうございます」


 綾乃は班に戻ると、古畑巡査部長から倉田圭吾の妻に関する報告を聞いた。

「名前は、倉田美咲40歳ですね。生まれは、新潟県三条市。結婚は26の時ですから、14年目ですか・・。経営者として、3軒の美容室を経営しています。業績は、分かりませんが・・・」

「登記に乗っている本社とされる住所を教えてくれるかしら?」

「え~と、社名は『HAIR SALON MISAKI』で、住所は、港区南青山5-12-*の1Fとなってますね。たぶん、骨董通りではないでしょうか?」

「ありがとう、助かったわ! これから行って来る!」

「いつもの警部補に、戻りましたね!」古畑は、安心した表情を見せた。


 午前10時を5分ほど過ぎている。

綾乃は午前中に、美咲の会社で情報を入れ、午後から津野田組本部に行くことにした。いよいよ、本丸に迫るのである。                   


保管庫にS&W sakura を戻すと、新たにS&WM19を借り出した。銃身2.5インチであるが、357マグナム弾の使用が可能であった。発砲時の反動が強い事から、女には両手で握る必要があった。しかし、もはや軽量銃による警告発砲など、考えられなかった。引き金を引くときには、必殺の必要があったのである。ホルスターは、拳銃の大きさからサイドホルスターに変更した。


綾乃は、首都1号羽田線から首都3号渋谷線のルートを通ると、高樹町で降りた。

一時間と掛からない距離であった。

『HS MISAKI』は、骨董通りの中程にあり、多少の土地勘があったことから、大した苦労もせずに辿り着くことが出来た。

「加賀町署の成宮ですが、倉田美咲社長にお会いしたいのですが?」

まだインターン風の若い女性に声を掛けると、中から慌てた様子の30代半ばと思える女性が近づいて来た。

「わたくし、このサロンを任されている佐藤典子という者ですが何か?」

「倉田社長は、どちらに?」綾乃は、佐藤の目の動きを見ている。

「それが、…」佐藤が、答えに窮している様子が見て取れた。

「事情は分かっているの。私は、美咲社長を救い出すために来たの。知っていることを全て話してくれないかしら?」

「……実は、3カ月も前から会社に姿を見せなくなっていて…」

「身内の人には、連絡を取ったのかしら?」

「ええ、でも、ご主人は、行き先は分かっている。行方不明者の届け出も必要がないの一点張りで…」

「美咲さんが、姿を消す前に何か兆候に気付いたことは?」

「はい、私も経営に携わっているので、この状況下ですから美咲社長が資金繰りに

苦労をされているのは充分分かっていたのです。そんな折、有難いことに当面の間無利息で貸し付けてくれるという救世主が現れたのです。その方は、50歳がらみの品の良いご婦人で美咲社長のファンとおっしゃる方でした。私は一抹の不安を覚えたのですが、社長とご婦人は波長が合ったらしく、契約のために横浜まで出向いて行ったのです。

結果的に、美咲社長に会ったのは、その日が最後という事になってしまって・・・」


「事情は分かったわ。美咲社長が向かった先が何処か分からないかしら?」

「確か、まだメモ書きが残っているはずです」

佐藤典子の差し出したメモ書きが、決定的な状況証拠となった。

【津野田商事 横浜市中区日乃出町1-13-* 日之出ビル3F 】

綾乃は、骨董通りを離れると、横浜にとって返した。今日も、昼飯を食べる暇もなさそうである。


 3  柴田勝則との対決、そして美咲の真実


 津野田商事は、津野田組の本部とされるビルの向かいにあった。

比較的小さなビルであるが、3階には5人程の目つきの悪い男たちが暇そうに煙草を吹かしている。

「なんだ、保険屋のおばさんかよ、俺たちには用がないから帰ってくれ。それとも、なにか?枕営業ってやつか?それなら、話を聞いてやってもいいよ」年少のいかにもチンピラ風の男が言った。

「はい、ありがとうございます」綾乃のとっさの判断であった。

「おばさん、保険屋にしてはずいぶんと良い物着てるじゃないか?」

「恐れ入ります。ここはどういう会社なのですか?」綾乃は、恐る恐る聞いた。

「看板の通りだよ。特に金貸しかな。要するに街金融だよ。困っている庶民のためにお金をお貸しするのさ」年長の男が得意げに説明をする。

「金利って、高いのでしょうか?」

「おばさん、金借りたいの?」

「ええ、私浪費癖がありまして……」

「そんな風には、見えねえけどな・・・。いくら欲しいの?」

「はい、300万ほど……」

「おばさん、歳の割にはイケてるから、稼げると思うよ」

「どういう意味でしょうか?」

「金利は、身体で返してもらうってことだよ!店が3軒ほどあるんだ」

「私みたいな年齢でも稼げるのでしょうか?」

「ああ、要するに世の中には、熟女好きな男もいるんでね。3カ月ほど前に入ったおばさんにも結構客が付いていてね。稼がせてもらったよ」

その女は、美咲である可能性も捨てきれない。糸は解きながら手繰り寄せるしかないのだ。


「安心したわ。そのお店見せてもらえないかしら?」

「いいけど、そこで気が変わったってのは、無しにしてくれよ。それと、身体を見せてもらうよ。要するに商品価値があるかって話だよ」年長の男は、念を押して来た。

日之出川沿いには柳の木が植えられ、新しく開発されたみなとみらい地区とは違い下町の風情が残っている。

店の入り口はこじんまりとしており、華やかさはなかった。あくまで、昔からの風情を壊さないという配慮なのであろうか。

店に入ると、顔写真と源氏名が書かれた札が下がっている。綾乃は、男が事務所に入った隙を見て、一通り携帯で写真を撮ると、古畑巡査部長のもとへ指示と共に送った。

【すぐ顔認証して!】


「何やってんだ!」男の声が背後から響いた。

「記念写真でも撮ろうと、思ってね」

「駄目だ!」男の声に、凄みが加わる。

綾乃は、写真を送信と共に削除していたのだった。


「おばさん、事務所に来てくれ。約束通り脱いでもらうよ」

綾乃は、覚悟を決めた。古畑からの返信まで、時間を稼ぐしかないのである。

「分かりました。脱いでも良いんですけど…、でも、ここでは厭だわ」

「二人だけの個室ならいいんだな?」

「ええ、…」

「おばさん、自信はありそうだな・・」

男は、返答に困る言葉を投げつけて来た。


個室は、かなり狭いが、二人が密着する場所と考えれば、合理的である。

「おばさん、まず名前からだな」男は、面接のつもりであるらしかった。

「私は、成宮綾乃。職業は、加賀町署強行犯係の警察官!」

「何?!」男は目をむき、綾乃の上着に手を掛けた。

「待ちなさい! 私を警察官と認識した以上、これからの行為はすべて公務執行妨害とみなし、現行犯逮捕するわよ。いいわね!」

「オレを騙したな?ふざけやがって!」

「悪く思わないで! これも仕事だから…」

綾乃の乱れた上着の隙間から、S&WM19が覗いている。警察手帳を取り出すと、男の目の前に突きだした。男は、すでに無抵抗であった。


 その時、携帯の震えが綾乃に着信を知らせた。

【 一列目左から二人目が90%の確率で倉田美咲さんだと思われます】と、表示されていた。

「これから、任意の事情聴取をするけど、あなたに不利になることは話さなくてもいい。でも、それが、あなたの潔白を証明することにならないことを覚えておいて!」

「・・・、勝手にしろ!」男は、床に唾を吐いた。

「まず、あなたの名前から聞こうかしら」

「・・・、柴田勝則だよ・・。」

「柴田さん、あなたは、本名倉田美咲さんを知っているわね?」

「いや、・・・」

「知らないはずは、ないわ。源氏名は、ミサ。署で詳しく話を聞いて上げてもいいわ。あなたが首謀者でないことは分かっているの。あなたは、頼まれて預かっているだけなんだから、それとも、公務執行妨害の現行犯で逮捕されたいのかしら。ここは、密室よ。いくらでも、理由をつけることが出来るわ!」


「分かったよ。これは、東京のある政治家からの依頼であるらしいんだ。最初は、ある刑事に秘匿捜査を辞めさせるために、女房を拉致すると脅かしたそうなんだ。しかし、この刑事が職務に忠実というか、要領の悪い奴で捜査を辞めるどころか、不正の構造を明らかにすると言い出したらしい。

そこで、単に脅かしだけでなく、実際に拉致する目的で、3カ月ほど前に姉さんが上手く連れ込んだということだよ。要するに女を買い取った形になったのさ。買い取った以上、ただ飯を食わせるわけにはいかない。そこで、ここで働いてもらっているという訳だ」


「その刑事は、奥さんが、ここで働いていることを知っているの?」

「場所は知らないだろうが、女房がシャブ漬で身体を売っていることは知ってるさ。写真付きで教えてあげたからな」

「このことを知った刑事は、どうしたの?」綾乃の頬に、涙が流れ出している。

「若頭の言葉を信じれば、半狂乱だったらしいな。当たり前だよ。自分が蒔いた種なんだからな。自分で刈り取るしかない」柴田は、当然なことだと言ったのだ。

「ふざけたことを言わないで!彼の何処に責任があるというの? あなた達に、ぜんぶ責任を取らせてやる!」綾乃は、ホルスターから、S&WM19を引き抜くと、柴田のこめかみに突きつけた。涙が唇に触れると、塩辛さに歪んだ。

「あんた狂ってるぜ!乱暴は、止してくれ!」柴田の顔が青ざめている。

「乱暴が聞いてあきれるわ!美咲さんは、今何処にいるの?教えなさい!」

「ここにはいない! 本部だ!本部・・・、分かった! 分かった! 連れて行くから、チャカは、やめてくれないか?」

「今から、あなたを倉田美咲さんの拉致監禁および売春強要容疑で逮捕する!」

「なんだ! 約束が違うぜ!」

 綾乃は、柴田に手錠をかけベッドのパイプに繋げると、店の周辺が暗くなるまで待った。闇に紛れて津野田組本部に乗り込むつもりである。

「倉田刑事、あなたの奥さんを絶対救い出してあげるから、待ってて……」

綾乃は、川面に揺れる灯りを見つめながら、改めて決心を呟いていた……。




 第六章へ続く











 



 


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