26話目

飲み会で勧められるまま飲んだせいで気分が悪い。お開きまでもう少し。そう思って耐えていたら突然腕を掴まれた。

「すみません、こいつ具合悪そうなんで先に帰らせます」

そう言って私を店から連れ出したのは先輩だ。

「弱いくせに飲みすぎんなよ」

溜息をつく先輩の私を支える手はひどく優しかった。

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