第5話 2021年 海鼠教5ヶ条の制定

私こそ教祖である。


我が宗教の絶対神は海鼠の神だ。そんな神居ない?いや、居る。それはここまで飽きもせず読んでくれた読者の心の中に。海鼠神は寛大な読者の心を気に入り、そこに住み着いたのだ。


さて前回にて宗教を確立した。実はこのエッセイを書くにあたり、宗教を作る事こそが第一の目標としていた節がある。とりあえず目標達成だ。次の問題は教徒の確保だが、これは問題無い。こんな珍妙なエッセイを5話まで読んでくれた読者諸君、君達こそ教徒になる資格がある。君も、君もそうだ。

さて今回は何を書こうか。とりあえず海鼠教5ヶ条でも作ろうか。前回「コメントがあったら作ろうかなーどうしようかなー」みたいや事を言って露骨にコメント稼ぎをして申し訳なかった。まぁ、とりあえず。


1.改宗しなくても良い

2.海鼠を食べてはいけない

3.不遇を楽しむ、何も無いを喜ぶ

4.己の長所を存分に生かす

5.心の中の海鼠神に常に感謝する


こんなものだろう。上から順番に解説する。1はどういうことかというと、今現在、仏教だとかキリスト教だとか空飛ぶスパゲッティ・モンスター教に入っている読者は別に海鼠教に改宗しなくても良い、ということだ。前にも書いたがあくまで少しだけ本格的な「宗教ごっこ遊び」程度として考えてくれて良い。2は字の通り。海鼠教徒にとって海鼠は神聖なイキモノだ。イスラム教徒が豚肉を食べないのと同じように、海鼠を食べてはいけない。でもまぁ、本宗教の縛りはこれぐらいだ。どうしても食べたい場合は教祖である筆者に隠れて食べるといい。コリコリしてて美味しいもんね、海鼠。

3.「不遇を楽しむ、何も無いを喜ぶ」。これは心を海鼠色に染めようという事だ。不遇な目にあったからと言って落ち込まなくて良い。その不遇を楽しめる心を持とう。

「他人と比べて自分は何も無い」、こういう考え方を辞めて、何も無いこそが自分の特徴なのだと喜ぼう。勿論、今後自身に他人と比べて特徴が出来たからって海鼠教を抜けなくても良い。

4「己の長所を存分に生かす」。3にて筆者は何も無いを楽しめと言ったが、それは特徴の話だ。特徴が無くとも、長所の無い人間など存在しないのだ。自分の潜在能力をじっくりと見極め、それを生かして生きていこう。

最後に5。海鼠神は寛大な神だ。自分に優しくすれば海鼠神も喜び、それは自信という形となって読者の背を後押しするだろう。いつも海鼠神に感謝を忘れないこと。


長くなったがこんな所だろうか。以上が海鼠教における5つの掟というか約束事だ。海鼠神は善良で寛大な神だ。人間には知覚出来ないが、ソレは確かに心の中に住んでいるのだ。


今回はここまで。では、また次回。

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