第5話3年C組珍八先生
「先生は言いました。あなた方は私の約束を破りました。あの時、先生は言いましたね。約束を破った者はぶっ飛ばすと」
生徒はうつ向いている。泣いている生徒もいた。
「誰ですか?女子更衣室の穴を塞いだ者は?先生は悲しいです。かわいい女子の成長を見届けるのが、我々教師の仕事なのです!」
珍八先生は黒板に板書した。
「"女尻"と書いて、セイチョウと読みます」
「先生、変態!」
「何っ!大島!君のバストは89だね?」
「み、耳が腐る」
「私は女子更衣室の穴からビデオを録り、自宅で深夜までシコシコしているのです。ナゼ、私の努力を踏みにじる行為をするのだね?君達はクズです」
「珍八先生こそ、クズよ!」
コンコン。
教室の扉をノックする音が聞こえた。
「誰だ!神聖なホームルームの時間にっ!」
「おたく、珍八さん?」
「誰だ?」
「警視庁の鬼瓦です。あなたを、盗撮と下着窃盗の罪で逮捕します!」
「な、何を?私は生徒の成長を心身ともに見守っているんだ。下着は煮沸して、出汁で味噌汁を作ってるんだ!」
「珍八さん、あんた、相当の変態だね」
「ま、待て!」
「いいや、逮捕だ!逮捕だ!」
翌日、珍八は変態教師としてワイドショーのネタになったのである。
世にも陳腐な物語 羽弦トリス @September-0919
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