良い物語には匂いがある。 このお話には、武蔵野の土の匂いが立っている。

武蔵野には、いつも空っ風が吹いている。
冷たく。
カラカラと乾ききった風が、乾いた土のにおいを運んでくる。

それはもう。
武蔵野でしか、体感できない匂いです。

良い物語には、匂いがある。と、水ぎわは考えております。
このお話には、匂いが立っている。

どこかからきて、武蔵野の木立を吹き抜けてゆく土の香りです。

風に。
身を曝せ。
我が身で読むとはそういう事です。

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