熾火(おきび)を消したいけど消せない。そんな切ない気持ちを伝えています

熾火というのはおこした炭火を指すと初めてこの物語で知りました。
また雪女伝説をモチーフにしているこの作品。
第2回角川武蔵野文学賞応募作品です。
雪女と武蔵野に何の関係が?
疑問に思いましたが実は関係大アリでした。
詳しくは第一話の冒頭に説明してあります。

家族の意味というか意義を考えさせられます。
テーマもいいのですが、夢か現かわからないのも魅力的です。
雪女が実在してもしていなくても、主人公の幼い頃の思い出は真実です。
あのお姉さんがどうなったか。
はっきり書いてなくても読めば感じ取れるはず。
短いお話の中、しっかりしたテーマがありました。

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