第7話 はじめてのチュー?

「もう一つ、確認したいことがあるんだけど。」


「はい、どーぞ!」


「僕のステータスのなかま欄にお二人が表示されたんだけどね。

 一つ新しいパラメータが追加にされてまして、絆Pというんですけど、しかもゼロなんです!

 お二人とも絆Pがゼロなんです!

 こちらも何か聞いてませんか?」



「「……」」



「はい、伺ってます。」


 あれ?今までと違ってちょっと言いにくそうにしてるぞ?



「あのー、気になるんで正直に教えてもらえますか?受け入れる覚悟はあります!」


 はあ。でも、聞かない方がずーっと気になるから仕方がないよね。とほほ。



「あのですね。私達はむしろ嬉しいというか、大丈夫なんですけど、お頭がこの話を聞いてどう思うかの方が心配なんです。受け入れてくれるかどうかというところで。」


「そうなんだよ。私達は嬉しいんだよ。

 だから、お頭は受け入れないといけないの。

 もうワクワクなの。

 ロマンティックが止まらないんだよ!

 神様も大丈夫って言ってたしね。

 『サービスサービスー』って言ってたよ。

 それは何言ってるのか意味分からなかったけど……。」


 んー。ここまで聞いてもよくわからない。


 神様が大丈夫って言うことは、そんなに悪いことじゃなさそうな気はするけど……。

 それにしてもアニメ好きなのかなあ?

 えらい推してるなあ(笑)


 なんか考えてるのがアホらしくなってきた。

 ほんじゃ、教えてもらおうっと!

 気が楽になった。神様すげ〜!



「ほんじゃ、教えてもらえる?」


「はい、実は今の状態が仮契約みたいな状態なんです。

 なので、正式に契約していただく必要があるんです。

 その契約の方法というのが、その、お頭とキスをすることで成立するという儀式みたいな感じでして。」


「そういうわけなんだよ。

 だから、もうワクワクでしょ?

 私達は、もちろんはじめてなんだけど、どんな感じなのかなあ?って。

 でも、それは、お頭じゃないとダメなんだって。神様が言ってた。

 意味は契約すればわかるって!ね、大丈夫でしょ?」


 えーーーーーーーーーーーーーー!?

 なんということでしょう?

 想像の遥か斜め上から落ちてきたよー!

 僕もはじめてなんですけどーーーー!

 あれ?めっちゃテンション上がってきたー!


 でも、なんで心配してたんやろ?

 もちろん、断るわけないさー。

 ナンクルナイサ〜。

 神様!グッジョブアゲイン!

 ロマンティックが止まらないよーー!


 ここからは平然を装うことにしよう。

 そうでないと思わずニヤけてしまう。

 いかん。嬉しすぎてもうやばい。

 生きてて良かったー!


 春よ〜♪ 遠き春よ〜♪

 まぶた〜♪ 閉じれ〜ば そこに〜♪


 春がきたよ!

 神様!グッジョブアゲイン!



「はい、契約をしましょう!」


 あ、嬉しすぎて、顔が破壊してる!

 これは嬉しすぎるのバレたな……。



「お頭も嬉しいんだね!良かった〜♪」


「はい、良かったです。お頭!」


 もう隠せない。この感動は!

 ここからは普通にしよっと。



「はい、僕も初めてなので、ちょっと緊張しますけど、めちゃくちゃ嬉しい〜です!

 よろしくお願いします!」


 さあ、今から、うれし、恥ずかし、契約の時間だーーーー♪

 素敵な彼女達に乾杯!

 そして素敵な神様に敬礼!

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