其之四
(承前)
(「烏有先生蓄虚詞、費刀筆而有何益」と云うそれは「雪山童子聞半偈、刻木石而長伝」と対句を成し、また「烏鳥之情、得反哺便」と云うもまた「白花之志、申尽敬誠」と対句を成す一連であって、何故に上一句の白を
(【燕太子の去りし日の烏の
(仏法における菩薩の
(斯様なる子細を
八月廿五日
と書き付けた書状をば
【私註】
※一:寛永古活字版(NDLデジタルコレクション、小汀文庫旧蔵本)では「不可顕傍題子細哉」、慶安古活字版(国文研、鵜飼文庫本)では「はうたいをあらハさす志さいなるかな」などとあり諸本一定せず、不詳。底本脚注に拠り「主題から外れても構わないならば」とした。なお「
※二:本節(第四)「其之二」前掲私註※四参照。
※三:『和漢朗詠集』(恋778、張文成)に「
※四:『とはずかたり』一に「やもめからすの浮かれ声など思ふ程に、明け過ぎぬるもはしたなし」とある(底本脚注)。夜明け前に啼く
※五:本節(第四)「其之二」前掲私註※五参照。
※六:殷代後期に
※七:「
※八:「垂迹(すいじゃく)神の衆生救済が、本地仏の本願を越えるの意」(底本脚注)。鴉の本身が地蔵菩薩であることを強調した
※九:『平家物語』巻五「朝敵揃」などに見える挿話に拠る。『平家』には「延喜御門、神泉苑に行幸あッて、池のみぎはに鷺のゐたりけるを、六位をめして、あの鷺とッて参らせよと仰せければ、
※十:「住吉名字」とは
※十一:「神功皇后の新羅征伐」とされる(底本脚注)。
※引き続いてプーランクの“Sextet for Piano and Woodwind Quintet, Op. 100: III. Finale. Prestissimo”を聴きながら
https://youtu.be/wiYdDrzjAKg
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