第32話 太陽

銀河系で一番大きくて 存在感照らす太陽

赤い炎を焚き付けたエネルギーを分ける

あの星の私も君もあなたもみんな

太陽が居なきゃ死んでいる

光あれ クリスチャンが口を揃えて神を崇める 光あれ 創造主が言ったらしい

光は無かった私の方には来なかった

でもそんなの無関係で

地平線を追えば飛行機雲が天気を崩す

この世界には太陽がある

それが事実だった

君が居なくなってから何億万回泣いただろう

だからそれが雨になってまた何億万回も地上に降ってきている

そんなのじゃ心は晴れないよ 光あれ

太陽は今日も照らす

もう死んでいるような私さえ照らす

そして映し出す雨にできた水溜りに

雫のひとつひとつ ガラスの反響音

振動にふるえる君のグラス不安で

すべて照らすんだ

容赦なく 時折影が助けてくれるけど

それもすぐに終わる

私が居なくなった世界で君は

どんなふうに生きているのだろう

逆さまに考える 三角は台形になり得る

四角は丸になり得るように

太陽が私の胸を照らす 終わりなどないと

詩をうたって

雨がそして降っても 六月になっても

異常気象が起きても

約束なんてしない未来がずっと永遠に続いても

私は照らされる

太陽によって 星が光るように

光りたくないのに

一番星なんて いやだ

太陽が照らす 空も宇宙も この地球も

月もすべて

パールのネックレスをした私の馬鹿みたいな十年前も今日の私も明日の私も

終わりあれ そう創造主が 口にするまで








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