第6話 「チェーン王国」魔女オズ・ディス

サイカ叔父は

アオイとラックを異世界に送り出した

数分後の出来事・・


自室奥にある

魔術の儀式の祭壇の前に立つと

ガタガタと震えだし・・

その場に倒れ込み 声の主にひれ伏した


「よくやった我がしもべよ!

約束通り 我が名を教えよう!

そして錬金術の魔術の伝授を約束しよう!!


我は、遥か未来の世界を支配する

「チェーン王国」魔女オズ・ディスである!


我が住む世界の寿命は あと僅か

あと数日で、太陽の光は消滅し

暗黒と極寒 永遠の滅びの世界が到来する


最強の魔女である我も

太陽の寿命が尽きると 全ての魔力が消滅し

この身も滅びてしまうのだ・・・


しかしお前達の世界はまだ若くい

太陽の寿命は3000年は残っているであろう


我はまだ生きたいのだ!

そして人が恋しい!

恋しくて恋しくて たまらないのだ!


なぜなら「チェーン王国」の民は全て 

いなくなってしまった

我は数百年孤独であったからだ・・


孤独ほど辛いものはない・・


サイカよ!

お前の姪に与えた赤い指輪と青い指輪は

我が世界「チェーン王国」を結ぶ

次元を繋ぐ魔具である!


お前と会える日を

楽しみにしているぞ!!!」



声の主の存在が消えると・・

サイカは内心 激しい高揚感を覚えていた


錬金術の魔術が私のものだ!!

これで私は 大金持ちだ!!

ハハハハハ!!!!!



しかし魔女オズ・ディスは

気になる事を言っていたな?

「チェーン王国」の民は全ていなくなった?


どういう事だ?


魔女が滅ぼした?

まさかな・・・


サイカは、自分が

とんでもない魔女を呼び寄せてしまったのでは・・と

冷や汗が止まらなくなっていたが、、


すでに魔女の呪いを受けており

操り人形にされている事を

気付く事はなかった・・




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