第5話 「サイカ叔父の目的」

「サイカ叔父!

あなたの目的は何なの?

どうして私達を異世界に

送り込もうとしているのよ!」


「実は、これまでモルモットを何度か

送ってきたのだが・・・


戻るすべを伝えられないので

一方通行になってしまっていた!

異世界がどのような世界か

人間が行かないと

確かめられないではないか!


しかしお前は大丈夫だ!!

この青い指輪を嵌めれば

必ず帰ってこられるから!

心配はいらない!」



「その保証はなに?」


「アオイよ!

お前は、儂と同じ

魔術師の家系に生まれたものだ!


魔力を備えた

サラブレットのような存在だ!


しかも儂よりも

赤い指輪の扱いに適しているのだ!

儂が行っても戻れない可能性がある・・」


「どういう事?」



「実はな・・・

今回赤と青の指輪を作成する段階で

儂とお前の母さんの遺伝子を混入し

何度も実験を重ねてきたのだ!


儂とお前の母さんでは

指輪の効力は発動せず


今回、アオイお前の遺伝子によって

初めて成功を収める事ができたのだ!」


「私の遺伝子って?

一体何を混入したのよ!」


「それは・・今は言えん!

とにかく今は

一刻を争うのだ!


この世界と異世界では

時間の流れが違うかも?しれないしな!


さぁ!アオイよ!

ラックを探しに行くのだ!


そして異世界で魔女に会い

連れ帰るのだぞ!!!!」



「えっ?何?

誰を連れ帰るって?」


サイカ叔父の最後の言葉が伝わる前に

赤い指輪を強引に嵌められてしまい

異世界に転移してしまった

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る