これってアナログだから魅せる凄いワザ的な?


 韓流も好きだが華流はもっと好きで無料配信ドラマに見入っちゃう私ですが、そっち系はまたの機会にして今回はドラマに非ず。

 日本アニメ映画『三国志』の件です。


 某アプリで配信されていて、たまたま見始めたのですが一編が2時間以上で全三部。 そのオープニングのクレジット・テロップに主人公の声役があおい輝彦さんとあった。 思い入れのある歌手(声優・俳優でもあらせられる)で〝 おおお〜、昔のなんやね。いつ作られたんやろ〟と。

 先ずは腰を据えて観ることに。


 お恥ずかしい話ですが私、三国志は読んだことない。 学生時代は歴史アレルギーだったし况てや他国の史実ネタ。 人物像や時代背景など詳しく知らず、三国志関連の参考資料と云えば『劉備徳子は〜』を面白くて読んでたってその程度。

 三国志って壮大ですね〜。 登場人物も地名もメッチャ多く出てきますしね、知識皆無な者には途中途中でネット検索が必須で。 なのでキャラやストーリーについての感想は、自粛させて頂きます。 ぁ、奴婢がうんたらかんたらって内容は皆無だった、民は吹いて飛ぶように殺されていく、のみ記しておきます。


 じゃあ何が言いたいか?

『三国演義(明・清より広く読まれた書物らしく、それ以前から説話や講談の出し物としてあったとか)』を原作に、公開されたのは初回が1992年と言いますから29年前。 凄い(と個人的に思ってますが業界一般ではどうでしょう?)のは制作に10年を費やした、という点。 何を狙ってのこの期間なのでしょう?

 この10年前というと某局で、やはり『三国演義』を題材にした人形劇が放送されていますが、これとの繋がりは定かでは無い。


 といった所で画面に話を戻しまして、昭和な頃のアニメ。 現代みたいにPC画面と睨めっこのデジタルな作りでは無い。 手描きの一枚一枚をパラパラ漫画的に写し取って全部分が成されています。

 某ネズミ映画程の枚数は無いのでキャラの動作の流れがあれ程細かくないのは心得てます。 ですが内心で気になってたんでしょう! 細かい所をチェックしちゃってた、ら……。 あらあらナント素晴らしい!

 戦の場面の点のような人々の動線が意味に則してキチンと分けて描かれてる。 ただグルグル雑多に蠢いてる訳じゃなくてです。 モブキャラともいえない科白ナシでただそこに居たってだけの民の動線にもちゃんと意味付けが成されてる。

 中でも見惚れちゃったのは、動物の動作の細やかさ。 馬なんてハイシドウドウ、ハイドウドウされてるのが手に取る様に見て取れる。

 書物では表現困難で実写では見た通りな? 簡略化されても本筋に差し障らない、アニメーションだから目の前にまざまざと現されるそれ等。 あの時代にこうも詳細に做った? 製作者の拘りなんだろうか?


 で、感じ入ったまんまを冒頭タイトルとさせて頂きましたっ!


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