第4話 書く才能

 友人に、カクヨムに載せている小説を読んでもらった。


「いいよなぁ。こういう才能あって」


 いやいや、才能あったら既にデビューしてるよ、と謙遜すると、


「最後まで書けるっていうのが凄いんだよ」


 ん?じゃあ、面白くないのと思ったが、なるほどとも思った。友人の言葉の揚げ足を取るのではなく、忖度ない意見として受け止める。


 そういえば、高校の頃小説家になるって言って、最後まで書き上げたものがなかった。そりゃあ、小説家になれないわな。そんな奴は小説家を目指せない。


 最後まで書き上げたのは40歳になってからだ。


 とりあえずは手に入れたので、は得たわけだ。


 どんな駄文でも、最後まで書き切れば、小説家を目指すスタートラインには立てる。


 なんで小説書いてるかわからないけど、最後まで書く。その答えがみつからない方が、自分にとっては面白いのかもしれない。


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