封印魔法少女ロック〜能力を封印するだけの少女〜

Naikuro@シロ naisiro@ク

第一話・記憶が無い少女

燃え盛る炎の街を歩いていた。炎の中火傷で痛みは有るが感覚が無くなっていた


その時に何かにあたると優しく包み込まれて私の意識は小さくなっていく


『この子を……魔法少女……良い?』


そう何かが聞いてる


「助けてあげて」


彼女は私に何かを持たせると私を包み込むと私の意識は少しずつ薄くなっていく


「安心して。貴女は守るから」


その言葉と共に意識は無くなった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ゆっくりと目を開けた。涙が勝手に流れていて懐かしの夢を見ていた気がした


窓の外を見るとカーテンの隙間から光が漏れていて外は明るくなっていた


「ほら、朝だよ」


そう言って布団を剥ぎ取られてカーテンを思いっきり開けられる


悶えつつ私はゆっくりと起き上がり


「お姉ちゃん……おはよ……」


お姉ちゃんは私の頬に触れて微笑み


「うん。おはよう」


お姉ちゃんに起こされて朝の準備をしていた


私とお姉ちゃんに血の繋がりは無い。でも、私はお姉ちゃんを本当の姉として見ている


私には記憶が無い。お姉ちゃんに拾われて母親代わりに育ててくれてる


「うん。完璧。じゃ、行こっか」


お姉ちゃんは手を差し出してきた。私はお姉ちゃんの手を繋ぎ家を出た


学校でお姉ちゃんは成績優秀な上に生徒会長をしてる。そんなお姉ちゃんだが本当の事は話してくれてない


私が何なのかを。時折居なくなる理由を。でも、お姉ちゃんは私の傍に居る。だから疑う事はせずにお姉ちゃんを信じていた


学校に着くとお姉ちゃんは


「帰りにね?。行ってらっしゃい」


そう言ってお姉ちゃんはクラスに。私とお姉ちゃんは1つ違いでお姉ちゃんは先輩にあたる


私はお姉ちゃんを見送ってから自分の教室に行くとに。と言うよりかは何度か会うけど……何でだろう?


過保護なのかな?


まぁ……良いか。クラスに入ると


「あっ、来た。おはよ。朱音」


私は微笑み


「ん。おはよ。いい時間かな?」


私はそう答えると


「いい時間だよ。それにしても本当に時間を見てないの?」


聞いてくる。私の特技として時間を感覚的に分かるだけ。ただそれだけ


だから時間を見てから微笑み


「見てないよ。でも、うん……そろそろ来るね」


私は席に着くと扉が開いて担任が入ってきた。今回も当たりかな……?


暫くするとチャイムがなりホームルームが始まった。何時もの日常が始まった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


学校も終わり放課後になった


「今日も姉と帰るの?」


聞いてくる。勿論私は頷いて


「そのつもりかな?。と言ってもお姉ちゃんが忙しいから一緒に帰れるか分からないけどね……」


お姉ちゃんは忙しい人だから一緒に帰れるかは分からない


でも、帰れるのならいいかも知れないからそれはそれで良いのかもしれない


「うーん。朱音と遊びに行きたかったけど……シスコンだねぇ」


そう言っていやらしい笑みを浮かべてつついてくる


私は微笑み


「大好きだからね。じゃ、行くね。バイバイ」


私は手を振りながら教室を出た。クラスメイトは手を振り返してくれて、そのまま生徒会室に向かう


生徒会室に着いてノックしてから


「失礼します」


私はそう言って扉を開けると


「あら?。朱音ちゃん。生徒会長なら居ないわよ?」


私は首を傾げた。普通は居るけどなぁ……


「用事を思い出したとかで……帰ったよ?」


目を見開いた。そっか……用事なら仕方が無いか……


取り敢えずは1人で帰ろっかな?


帰ろうと思い校門まで歩いて向かう。お姉ちゃんは結局は何の用事で帰ったのか……


気になるけど……何かしらの意味が有るかもしれないし……


「……帰らないとね」


時間が6時になろうとしてる感じがしたし……


アレ?。いつの間に6時になってたの?。そう言えば……外はまだ明るい……


何でだろう……


「朱音!」


クラスメイトが手を振っていた。帰ったんハズ……何で居るんだろ……


向かおうとしたら……


「アレ?……」


また時間が変わった気がした。何と言うか……今度は5時……


何か可笑しい……うーん……


分からない……また時間が変わった気がした……狂ってる。そんな感じがした……


その時に建物が軋む音が聞こえて目の前の天井が崩落してきた


躱そうと思って身を引いたら煙が舞い上がり


『グルゥゥ……』


目の前の化け物が……私を捉えていた。瞳だけが見えて、そして羽ばたく音が聞こえると


『グルゥゥ!!!』


2体目の化け物が……龍の姿をした魔物が争っていた。建物が崩れてい


その時に一体の龍の魔物が私が落ちるのが見えたのか向かってきた


目を瞑ると一向に落ちる感じや痛みが来ない


ゆっくりと目を開けると空を飛んでいた。下には崩壊した建物があって……そして向かってくる龍の魔物が……

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