第24話 答え合わせ
終業式後。
いやー、そういえばもう夏休みでしたね。あっという間です。ちょっと最近楽しいことが多かったので忘れてましたよ。
ってか。先輩に来週答え合わせー。みたいに言いましたが。翌週。まあ今日なんですが学校は終業式だけでした。そういえば最近放課後の時間がちょっと長いなー、とか思っていましたが。そうですね。もう学校終わりだったんですよ。私は放課後しか考えてなかったので気が付いたら学校生活は1学期終わりました。
いやー。ホントびっくりですね。なんかいろいろ学校の方でも行事があったはずなんですが…。全く覚えてませんね。でも今普通に居るので…。知らない間に終わったんでしょう。
まあ私には放課後の時間があればいいんですからね。
ってことで…。
はじめに言ったように今日は終業式。まあ式だけ終わったら放課後ですのであっという間に放課後はやってきました。
私は放課後になったら。なんか夏休みで浮ついた雰囲気になった教室には興味がないためとっとと抜けてきて…。だって今日の放課後今まで一番楽しみですもん。
でも教室出る瞬間に何故か私に連絡先聞いてくる人や。遊びにとか声かけてくる人が居たんですよね。私急いでるんです。なので「ごめん。充電切れてるから。あともう夏休みは予定あるから」とか適当に言っておきました。多分あれでいいでしょう。
そして特別棟の3階にやってきました。最近週3くらいで通い続けた教室へです。
「やっほー、先輩明日から夏休みでしたねー、先輩がいつも通常モードの放課後だったから忘れてましたよー。って…」
私が挨拶やらいろいろ言いながらいつもの教室入っていったら…。
今日の先輩はめっちゃ眠そうにしていました。ってか机に潰れていました。そもそも先輩終業式出ました?相変わらず来るのが早いですからね。とか思いながら先輩の前に行くと。先輩が動いて…。って…。
「先輩。目のクマやばいですね。寝ました?」
「マジでわからん」
「…。はい?」
「お前の名前」
「…。先輩…。ド変態だったんですね」
「なんでだよ!」
「いや、何があっても答えて、私を丸裸にしていじめるつもりだったんでしょう?最低ですね」
「まてまて、なんも俺言ってないし。っかなんでそんなことするになってるんだよ」
「先輩は謎な行動しますから」
「しねーよ。ってか、マジでおまえ誰だ?」
「うわー、ひどーい。一応これでも1カ月以上ここに来てますよ?それに放課後お出かけもしましたよね?」
「勝手に誰かさんが付いてきていたからな」
「まあそれはいいとして…。これで私の勝ち。ですかね?本当は紙に答えを…。だったんですが…。必要なさそうですね。じゃ先輩はなんでも言うことを聞いてくれると」
「まてまて、なんか謎なルールになっているが。なら俺からも問題だ。おまえ俺のフルネーム知らないだろ。お前も書いてみろよ」
「なんですか。あ・さ・ま・あ・ず・ま・先輩」
私は言いながら適当に教室に置いてあったというか。まあなんかのチラシですね。とりあえず紙1枚拝借して…。
『朝熊あずま』と書いて先輩の前に置きました。
「…。なんで知ってるんだよ。俺も言った覚えないぞ。ってか書いてもやがるし」
「まあ先輩から直接聞いたとかではないですね。ってか先輩はお馬鹿ですからねー」
「お前俺のストーカーやらやらでめっちゃ調べたな?実は俺の教室忍び込んだり…」
「失礼な。私は誰にも聞いてませんからね?あと先輩の教室は知りませんね。行ったことないので」
「いやいやわからんな。今お前だって俺から直接…。って言っただろ?」
「まあ先輩から直接は聞いてませんよ?だって、前に先輩が応募はがきを書いている時にフルネームをチラッと見て。あとフリガナまでしてましたからね。それで知りました。応募はがきに偽名は使わないだろうなー。と思ったので。偽名とかペンネーム?ですか?まあそれでもプレゼントは家に届くのかもですが…。まあ普通は本名書くだろうってことであの一瞬で覚えました。なので先輩。とりあえず私の言いなりになってください」
「…。あの時にってホントちょっとの間だろ。俺置きっぱなしとかしてなかったはずだし」
「マジです。ってことで先輩。たくさんお話をして私の気をそらそうとしているのかもですが、言いなりになってください」
「言いなりとか…」
「先輩にはちゃんと後戻りできないことを言いました。ってことで…。部活作りましょう!」
「…。はい?」
私が言うと先輩は…。何言ってるんだ?こいつ。みたいな表情をしていましたが。私はそのまま話を続けました。
「部活。私たちの部活です」
「いや…。部活?なんで?っかなんの?」
「パズル部ですよ」
「いや、俺勝手にしてるだけなんだが…」
「せっかくだから作りましょう。面白そうじゃないですか。だからまず5人集めないとですね」
「いやいや部活って面倒じゃん」
「先輩。私の名前知らなかったたんですから。拒否権はありません」
「…」
いい表情しますね。先輩。完全に先輩は私のいいなりなんですよ。とか私は思いつつ…。
「まあ5人集められないとー。ですが。とりあえず2学期から活動しましょう。だからまずは夏休み中先輩とデートしてあげますから。私のこと知るじゃないですかー。そして私も先輩のことを知ろうと思います」
「…。なんかややこしいことになってきてないか?」
「先輩。まずデートです」
「俺のパズル時間が…」
「大丈夫です。その時間も考えてあげますから。ってことで…。連絡先を交換すると先輩に私の事がばれるので、次回会う日を決めましょうか」
「…」
先輩。超面倒。嫌。って顔してますね。でも私の勝ちです。いいなりになってもらいます。
「先輩無視するなら…。こちらにも考えがありますから」
「怖っ」
「さあさあ、いつにしましょうか?私全部空いてますよ?」
「暇人かよ」
「先輩もでしよ?」
「俺家事するし忙しいからな?」
「あー、なるほど家事があるから。家に来いですか。なかなか大胆ですね。そして部屋に連れ込んで強制的に私に名前を吐かせる状況を作ると。うわー…。最低」
「何言ってるんだよおまえは、ってかお前もかなり変態だよな?」
「マジ最低ですね。先輩。こんなかわいい子に変態とか」
「いやいや考えがやばいし」
「どこがですかー。ぼっちのパズル馬鹿の先輩に部活という居場所を作ってあげようとしているじゃないですか」
「全く頼んでないからな?」
「まあまあとりあえず…。今度の月曜日1週間後。先輩暇ですよね」
「なんで勝手に暇と決めつけられるのか」
「暇ですよね?基本先輩は月曜日水曜日金曜日暇ですよね?」
「…」
なんで把握してるんだよ。みたいな表情の先輩ですが。わかりますよ。先輩月水金の放課後しかここに居ませんし。
「無言ということでOKですね。じゃ1週間後の月曜日駅前広場に10時に集合ですよ」
「む…」
「無視した場合は。先輩に襲われました。という噂を流します」
「…。この後輩怖い」
はい。これで夏休みの予定が決まりましたね。
ってやっとこれで面白そうな場所を作ることが出来ます。って…。勢いで言っちゃいましたが…。部活…。5人集まるかな…。同好会って何人からできるんだっけ?ちょっと後で調べておきましょうか。まあとりあえず夏休み中に先輩と遊んで…。
先輩が私と一緒に居たいと。思ってくれたら。まあOKでしょう。まあ1か月もある夏休み余裕ですね。
とか私が思っていたら先輩が…。
「っか。月曜に会って何するんだよ」
「あー。先輩まず美容院連れて行ってあげます」
「はい?」
はい。まずはこのボサボサを変えると私は決めていたのでね。
「先輩1万円くらい持って来てくださいね」
「はい!?おかしいだろ」
「おかしくないですね。私と一緒に居るならそれなりになってもらわないとですから」
「意味わからん」
「とにかく。夏休みが終わった頃には先輩は私にメロメロになっているんですよ」
「…」
ふふふ。先輩固まってますね。
こいつ何言ってるんだ?とかですかね?でもこんな面白い先輩手放すのはもったいないですからね。捕まえますよー。
ふふふ。楽しみ楽しみです。
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