第12話

『次はー龍聖学園前ー龍聖学園前ー降り口はー右側です』

 朝7時前、太陽がやっと昇り始めた頃。

 ここからライブ当日まで、朝にひと練習するということでいつもよりも1時間ほど早く来ている。上着のポケットに入れたスマホが揺れた。明仁だった。

《ごめん》

《ねぼう》

《あとにじゅっぷん》

 すかさずミヤからメッセージが飛んできた。

《想定内だからとりあえず制服だけ着て来い》

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