秋の気配(文頭五十音順)

樹(いつき)@作品使用時の作者名明記必須

秋の気配

赤トンボが

一匹。

うちの方はまだ暑くて、今シーズンになって初めてのトンボだ。

遠方に住むキミの所では、すでに

多くのトンボが飛んでいるそうだ。


風が心地よく

気持ちが良い。

雲がゆっくりと流れて

ケータイで思わず

この景色をキミに送る。


爽やかで

湿度が低く

澄みきった青空。

セミがまだ元気に鳴いている。

そっちにも聞こえたかな?


炭酸のジュースを

チビチビ飲みながら話してると

通話の向こうのキミも

テラスに置いてある

特等席から写真を送ってくれた。


眺めが良い

二階からの

抜けるような青空。そんな景色を

寝ながら

のんびり眺めてるんだとか。


話しているうちに

日陰が移動し

太ももに日差しが当たってきた。

ペットボトルのジュースは

ほとんど炭酸が抜けてしまった。


まったりとして

満ち足りた気持ちと

胸のドキドキ。

面と向かって言えないそんな気持ちを

文字にしてキミに伝えた。


優しく柔らかな声と

ゆったりとしたしゃべり方が心地よいと言われ

余計にドキドキした。


ランチの時間が近付き

料理を始めるキミ。

ルンルン気分で

冷蔵庫の食材を確認している。トンボは

六匹に増えていた。キミが飼ってる


ワンちゃんがいつもの元気がなく

お水をあげても無関心。熱中症みたいで

んーと悩んで、液状のご飯をあげたらすっかり元気になって良かった。

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