第4話

「ひと狩り行くぜ!」


 タッタカターン タタタ

 タータカタァタン

 タタタータタターカーター


 街宣車のようにゆっくりと田んぼの畦道を軽トラで進む。目指すはホームセンターである。


 アプトノスの群れが河原でくつろいでいるのを見ながら河川敷を走る。


 里の人達がたくさん集まる場所は広く、食料品や日用雑貨、農機具やガーデニング道具もたくさんあってやたらとテンションが上がった。

 何を買うでも無くてフラフラと店内を物色指定るうちに野菜造りに興味が出て来た。

 簡単そうな野菜の種を探しているとニンニクの束を見つけた。


「お、コレならチューリップみたいで簡単そうだな!」

ニンニクと小さいスコップを狩って再び軽トラで平屋へとベースキャンプへ帰った。


 ゆでたまご2つとレタスを食べてカムラの里へと向かった。


 畳の部屋へ寝転がってゲームしていると襖に何か居るのに気付いた。


「おおおお!なにあれ!!」

掌くらいの大きさの蜘蛛が襖にへばりついていたのである。


 私は飛び起きて奴との距離を取った。

 蜘蛛は堂々と襖にいる。

 私は息を飲み武器を探した。ホームセンターのビニールの中に“楽しい野菜造り”と言う本がある。

「あれを使うか…」

私はそっと忍び足で雑誌を手に取った。

「貴様がやる気なら私は受けて立つ!」

私は雑誌を丸めて握り締めた。

 蜘蛛はカサカサと上へ向かった。

「しまった!上から電撃ボールを放つ気だな!そうはさせるか!」

私は奴が上に行く前に翔り虫でジャンプして雑誌を振った。しかし、空振りして奴が飛んだ。そして私の頭に乗った。



「ギャーーーーーーー!!」


つづく

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