第39話 母との会話

「でもさ」


 突然、母がこう話し始める。

 ことが、とても多い。


 その前に、全く会話をしていないというのに。

 一応全部話は聞くけど。


「で?なにが【でもさ】なの?何から繋がってたん?」


 最後にそう聞いても、母は


「???」


 な感じ(笑)


 母に限らず、たまにいらっしゃいません?


「じゃあさ」「でもさ」


 という、いきなり接続詞を使って話し始める方。

 思うに。

 きっと、話を始める前に、頭の中で何か考えていて。

 それに対する接続詞なんじゃなかろうか。

 と。

 今の所、わたしの中ではこの説が有力。


 そして。

 うちの母は【主語】を省いて話す事が、非常に多い。


「視聴率いいんだってね、すごいよね!」←母

「・・・・なんの話?」←わたし


 こんなこと、しょっちゅうで。

 ただ、この話を見ている時にテレビが付いている場合には、この限りにあらず。


「ああ、○○(←番組名)のこと?」


 と、推測が入る。


 意外とね。

 推測、大事。

 まぁ、毎日推測してます。頭が鍛えられています(笑)


 でもやっぱり、どんなに推測したって、推しはかれない突拍子もない事を話すときもあるので。


「とりあえず、主語は入れよっか」


 というのだけど。


「いいじゃない、話し通じるんだから」


 と、母。


 いやいや。

 通じているのは、父とわたしが一生懸命推測しているからだぞ?



 それからもうひとつ。

 母が使う【愛称】が、ね・・・・

 複数のものに対して同じ【愛称】なものだから、何の事を言っているのか、話をよく聞かないと分からない。


「このあいだ『さんちゃん』がね・・・・」


 ・・・・この『さんちゃん』は、どの『さんちゃん』だ??


 と、なる訳です。

 何故なら。


 ①秋刀魚

 ②明石家さんま さん

 ③近くの整骨院の先生(愛称:さんちゃん)


 どれだっ?!


 他にもね、『ゴローちゃん』とか、あるんですけど。

 たまに疲れている時とかめんどくさいとき(←あっ)とかには、先に聞いてしまったりして。


「それ、どの『ゴローちゃん』のこと?」


 とかって(笑)



 ・・・・モノカキの端くれとしては、とてもいい勉強になっているのではないかと思います・・・・(・・;)

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