本屋での一コマ

坂西警護

高い本

「……クソ」



 俺は毒づく。


 正直言って高い本がある。


 『黄金の夜明け全書』


 黄金の夜明け団と言う19世紀末の魔術結社。


 下らん喧嘩で別れた下らん結社だ。


 とあるラノベで大物感だしたが。実際には自称オカルティストの幼稚園。と表される程度の存在だ。


 まあ、そのまま、とあるラノベの影響でアレイスター・クロウリーの本読んで、意味わからん。となり理解するためにとりあえず弟子だったイスラエル・リガルディーの本を集めているのだが。


 石榴の園は中古で二千円だが黄金の夜明け全書は上下二巻で一万越え。


 電子書籍で買えば6000円ですむが……


 はっきり言うぜ。


 俺は本で揃えてドヤァするのが好きな(もちろん読んでない)単なるカス。


 ドヤァするために何千円でも使うとんでもなくヤベェヤツなんだ。


 だが選ばれし生まれながらのクソニートであることを誇りに感じる真のニートたる俺に金はない。


 俺の自由は決して売らない!


 高潔なる宣言もと俺は親の視線と視線と闘い続ける選ばれし戦士だ。


 真の魔術師になるため(もちろんラノベの影響ではない)どうしても黄金の夜明けは避けてとえれない。


 だかしかし、親に泣いてたのんでアニメのBR(DVDを買うものは貧民である)を買ってもらった俺には発言権は


 どうする諦められないどうしても魔術師になる、そして現役魔術師ラノベ作家として一発当てるという俺の完璧な計画がになってしまう。


 クソ!仕方がない


 俺は諦めて新作ラノベを四冊買った。


 

 


 

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