遊園地

まだ漢字が読めない幼い少女は、休日休みのお父さんと共に遊園地に遊びに行った。

「ゆうえんち、たのしみー」

「あぁそうだな」

なんとも微笑ましい親子なのでしょう。


遊園地の入口に招待の文字が書かれてる看板を見つける。

「いいか美香。ここに書いてあることをよく読み、遊園地を遊ぶのだぞ」

その看板には……


『遊園地へようこそ! 思いっきり楽しんでね』


と書かれていた。


少女は

「うん……」

と、何故か元気なさげに返事をした。


そしてそのまま何とも言えない感情のまま少女は、お父さんと遊園地を満喫した。


「楽しかったなー」

「…………」

「美香もそう思うだろ?」

「た、たのしかった……」

「おうそうか。また休み取れたら次も行こうな」

「うん……」


次の日。


少女は、自室で首を吊って死んでいた。

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