『精霊種』


 『聖族』に属する。

 大気に満ちる五大属性はもとより、木々や花々にも微々たる力として宿っているのが精霊種。

 基本的には小さく弱い力しか持たないが、これらは数を合わせることで強力な属性を発生させることもあるが、敵意や害意といったものを根本的に持たないせいでそういった現象を意識して引き起こすことはまず無い。

 妖精種や幻獣種の呼び掛けに応じて力を貸し与えることもある。

 上記の通り基本は下手をすると人間より弱い種族だが、属性の根源を司っている四大精霊等の特例においては例外として人外勢でもトップクラスの力を保有している場合もある。

 また、原則として精霊種は人間種に力を貸すことはない。だが人間種の中には特殊な術式によって精霊種を捕縛し強制的に属性能力としての業を起こす一族も存在する。そういった例もあるため、意志薄弱たる小さな個々の精霊達はもとより、それらを管轄し統括する大精霊も基本的に人間種を良く思っていない。

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