エピローグ

 ――そうそう、それで隣の爺さんがな……って何だ兄ちゃん。あん?何の催し事かって?


 おめえ、そりゃ今日という日は俺達の英雄が結婚するって日だろうが!まさか、知らなかったのか?


 ……ああ英雄は知ってるんだな。そりゃ、あれだけ話題になりゃあな。


「――きゃーー!似合ってるわよーフリューゲルーー!!!」


 お、来たようだぜ。とりあえずこれでも飲みな。こういう日は昼間っから美味い酒を飲むに限る。


「こっち向いてーー!」


「……アイラ、ちょっとうるさい」


 奇麗な人だ。あれでモンスター相手に剣を振ってるってんだから、凄い話だぜ。


「ほらマーク、ノーマン、折角来たんだから」


「分かってるよ!……せめて、人並みに幸せになりやがれ」


「は……それが一番だな」


 ……男の方?さあ、俺も知らねえな。見た目的に冒険者である事は確かだと思うけどな。そういう意味では、英雄の選んだ相手にしてはちょっと意外だよな。


「ねーねー負け犬同士、仲良くしない?顔怖いよ?ボコボコにしたのは謝るからさー」


「……」


「はー……言ってて悲しくなってきたな……」


 でも、見てみろよ。あの幸せそうな顔。ありゃ、あの男が生きる活力にでもなってそうだ。


 ――そういう意味では、二人で一つの英雄なのかもしれねえな。







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本編はこれにて完結となりますが、フェリエラとフロイデを主題としたIFルートを投稿予定です。

ひとまず、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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