【キャラクター設定】ナラオちゃん

紅灯空呼

少女・葦多楢尾【アシタ ナラオ】の物語

 この文章は、リアル日本のWeb小説サイト「カクヨム」でユーザー・紅灯空呼によって投稿されている現代ドラマ小説『多人駁論【たじんばくろん】』に登場する少女・ナラオちゃんのキャラクター設定である。

 だがしかし、ナラオちゃんの生誕から14年と270日までにあった未発表マル秘ネタを含め、西暦2025年01月31日時点で、どのような少女に成長しているのかを赤裸々に書くので、この文章だけでも十二分に、彼女の物語として大いに楽しんで読めることを120%保証している。つまり、この文章はナラオちゃんと云う少女そのものを描いているのである。

 そのような文章だから、多少なりとも小説『多人駁論【たじんばくろん】』のエピソードに触れることも書きはするが、設定を説明するために必要となる最低限の内容に留めることとする。それでも少しネタバレの可能性は残るだろう。


 ナラオちゃんの本名は葦多アシタ楢尾ナラオ。西暦2010年05月06日に東京都内にある世田谷レディースクリニックで産声を上げる。以降、ずっと東京都世田谷区に住んでいる。

 父親は葦多アシタ渥夫アツオで、母親は葦多アシタ藁美ワラビだ。それぞれが24歳と21歳だった時に、ナラオちゃんは生まれたのである。

 ちなみに母親・ワラビさんが生まれたのは、西暦1989年04月01日で、この日のリアル日本では、消費税(3%)が導入されたのだが、それは別にどうでも好い。

 西暦2025年01月31日時点で、ナラオちゃんに兄弟姉妹はおらず、祖父母は4人とも既に他界している。叔父が1人と叔母が2人いて、その3人は全員がまだ独身で、葦多家の右隣にある山林サンリン家に住んでいる。


 少しタレ目で愛嬌のある顔をしていてニキビも少しあるけれど、近所のお爺さんやお婆さんたちからは絶大な人気を誇っている。下着の色はブラもパンツも清潔感あふれる白オンリー。

 しかも、このナラオちゃんは、ぼくっで百合っなのだ。そして胸ぺちゃんでポニーテールが可愛く似合う少女だから、葦多家の左隣に住んでいるロリコン変態ジジイ作家・落花傘らくかさん飛高とびたかにしてみると大好物なのである。

 ちなみに、落花傘がどのように変態なのかと云うと、ナラオちゃんと同い年の孫娘が使用した濡れている状態の学校水着を嗅ぐのが、夏の最大の楽しみだと云うのだから半端ない。だがしかし、今回の主役はあくまでナラオちゃんであるので、このジジイのキャラクター設定は省略する。


 赤ん坊が言葉を話すようになるまでには、「ううぅ」とか「うー」とか「ぅう~」などの感動詞に属する語はしばしば発するものであるが、ナラオちゃんが初めて言葉らしい言葉を発するのは、西暦2011年09月11日のことである。生後1年と128日で、まだ赤ん坊だった。

 この日、当時小学6年生だった叔母・キノコちゃんが捨てネコを拾ってくるのだが、ナラオちゃんは、そのネコにしがみついて「にゃんにゃん」と話すのである。

 そのお陰で、ネコは葦多家で飼われることとなる。名前はシマで、キノコちゃんが考えた。


 設定上、ナラオちゃんは魔法少女うぃっちーなのだ。魔法道具あいてむとして「耳かき棒」を愛用している。使い魔もいて、それはシマと云う名前のシマリスである。

 魔法少女だと云う設定や、最初と2番目のペットがネコだったことにより、ネコが好きでイヌは嫌いである。他の動物ではリスが好き。タバコの煙は大嫌い。


 小学校では、5年生の時に親友の秋野アキノ紅楓カエデがイジメを苦に自殺した。彼女がイジメを受けていた証拠は不十分という理由で学校側がもみ消しを計り、結果的に被害者の親は泣き寝入りするしかなかった。この悲しい事件でナラオちゃんは大きなショックを受けた。

 それからはナラオちゃんが特定の男子たちによるイジメの標的になる。例えば「名前をこうして(あ した なら お)のように区切って逆から読むと(お なら した あ)になるぞ。臭い臭い!」などと云われたりするのだ。

 それでも負けずに男子たちを魔法でこらしめるほど、とても正義感が強い。

 毎日のように続けられる嫌がらせに、とうとうナラオちゃんの怒りは頂点に達し、5人組のイジメグループで大将をしている男子のシンボルを魔法で消し去ることになる。それは紅楓を自殺に追い込んだことに対する報復でもあった。


 ナラオちゃんが初めての月経を迎えるのは西暦2021年08月20日のこと。

 生後11年と106日だから平均的な初潮である。その記念日は、このキャラクター設定がリアル日本のWeb小説サイト「カクヨム」で公開される日の2日後で、小説『多人駁論【たじんばくろん】』が完結する予定日でもあるのだが、それは別にどうでも好い。


 中学校は、魔法少女が多く通うと云う設定の名門の私立・秀香しゅうこう学園中等部に入るものの、2年生の秋に退学して公立のヤマメ中へ通うようになる。

 落花傘の孫息子・松男まつおと孫娘・竹子たけこもナラオちゃんと同い年で、ヤマメ中ではアニメ研究部を作り、もう1人いる同学年部員・谷沢たにさわ酢橘すだちを含めた4人で活動している。例えば「日曜の夕方に放送されているあのテレビアニメイションはどうして長続きしているのか?」と云うようなことを研究している。


 ナラオちゃんのボーイフレンドで忘れてならないのは酢橘の従弟・谷沢タニサワ胡麻弥ゴマヤ。西暦2024年度の胡麻弥は私立・四次元学園初等部6年生だ。

 ナラオちゃんの両親と胡麻弥の両親は親しい間柄である。この年の夏に2家族6人が日帰りで海水浴に行った。その際に胡麻弥の泳ぐ練習を手伝って体と体が触れ合ったり、帰り道で強風のためにスカートが派手にめくれて白いパンツを見せてしまったりしたことで、胡麻弥を何度か勃起させてしまったのだが、そんなことにナラオちゃんは一切気づいていなかった。男子のシンボルには興味がなく、そんなのはただの飾りでしかなく、なくても好いくらいに思っている。

 だがしかし、異性を意識し始めた胡麻弥は、この勃起事件以降ナラオちゃんにぞっこんとなった。


 中学生ともなるとナラオちゃんは父・アツオさんとあまり会話をしなくなり、そのことでアツオさんはとても寂しがっている。

 母・ワラビさんから「生理が始まってても、あんたはまだまだ子供」などと小言を云われたりするので、多感な時期のナラオちゃんは「お母さんのそのいい方うざいんだからねっ!」と反抗している。


 西暦2025年01月31日時点で中学2年生のナラオちゃんは、身長が148cmで体重が41kgだから平均より小柄である。スリーサイズは「読者諸兄の想像に任せる」と、あえて数字を出さないのもまた、この少女の設定である。

 そんなナラオちゃんの好きな食べ物は、粉吹き芋・チャーハン・ケーキなど、庶民的なものが多い。

 叔父のクリオが不潔な臭い男で、しかもスケベエな奴だから、いつもナラオちゃんはクリオをウザがっている。髪型をツインテールにしたらどうかと勧められても、決してポニーテールをやめたりしない。

 ある日「ああんもうクリトリ……て、やだやだぁー、なにいわせてんのよっ! もー信じらんない!! ばかばかへんたいぃー、でてけぇー、どすけべーっ!!」などと云ったことになっているが、それは間違いなくクリオもしくは落花傘による脚色に決まっている。


 全60話のうち、ナラオちゃんの登場は回想シーンを含めると18話ある(10. 16. 17. 18. 23. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 31. 32. 35. 38. 39. 46. 56.)。別の人がナラオちゃんを話題にしている話を含めるとさらに増える。

 つまり、わりと多く活躍するキャラクターであり、はっきりとした主役が存在しない小説『多人駁論【たじんばくろん】』の中で、まさにナラオちゃんはヒロイン的存在だと云えよう。

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