科学捜査研究所 (最終話)

 ある事件が起きた。


 現場に残された犯人の遺留品は、煙草たばこの吸殻、一本だけ…。


 それを分析していた『科学捜査研究所』の職員は、眉間に皺を寄せ、こう言った…。


 「非…分泌型…か…。」




 通常、ヒトの唾液や精液などを分析すると、血液型が判る。


 体液には『かた物質』という、血液型と同じ成分が含まれているからだ。


 だが、ごくまれに、その『型物質』が体液中に放出されない体質のヒトが存在する。


 それが『非分泌型』の特徴だ。


 

 遺留品の吸殻からは、血液型を特定する事が出来なかった…。



 …犯人の逮捕は難航…




 …せず、直ぐに逮捕された。


 『非分泌型』のヒトは、まれなのだ。






 


『理不尽』・完


 ご高覧頂き、感謝申し上げます。


 ありがとう御座いました。


 コンロード




 追記:続編も構想中です。 もし、またお付き合いして戴けるなら、どうかご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。

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理不尽 コンロード @com-load

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