昔、尊敬している恩師に
「少年Aでも話は進む」
って力説されて、それを目の前で体現された心地です。
名前って名札、看板を背負わなくても物語は成立する。
もう一回咀嚼して来ます。間違い無く、神回だっ!
作者からの返信
名前はとても大切なものです。
関係性や背景を説明するものとして、なくてはならないものです。
ですが、私が掌編集で書きたかったことは、自分とは無関係などこかでだれかが別の人生を生きている、というなのかもしれません。
一瞬すれ違うだけの誰かにも同じように人生があるのだ、と。当然そこには、それぞれの物語があるわけです。
ここに一つの物語を読んでいただき、大変嬉しく思います。ありがとうございました。
文章のリズムがよくとても読みやすかったです。
私はSNSを使わないタイプですので、誰かが炎上と報道されるたびに「何をやってるんだ」と他人事に感じていますが、『叩く』ために悪意を持って炎上させる側の人もいるのでしょう。
オンラインという実体の存在しない世界で弾かれることが実生活にも大きな影響を及ぼす。
誰かが間違っていたら指摘すべきですが、それがストレスの発散や攻撃をするための行為にならないように気をつけたいものです。
非常に考えさせられる内容でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
叩く人の大部分は確信犯だとは思いますが、がみ様のおっしゃる通り、一部は悪意や好奇心という気がします。
今の時代は、仮想世界(ネット)が現実を既に凌駕しているように私には思えます。とりわけ若年層においては顕著かと。
という意味で、私はこの小説で描いたような結末にしました。
私には正誤の判断を下す勇気もなければ、誰かを傷つけずに生きていけるだけの知恵も力もないです……。
世のほとんどの人が私と同じなのだと思います。私のように他者を非難したり責めたり詰ったりして、軋轢が生じ、歪みが生じ、それらが顕在化した一例が炎上や誹謗中傷なのだろうな、と……。
嫌だな、とは思うんですけどね。多くの人はきっと、誰かのせいにしたり、責任を負わせたりしないとバランスが取れないんですよね。
なんの話かよくわからなくなってしまいました。
申し訳ないです……。
お読みいただきありがとうございました!
編集済
企画に参加してくださり誠に有難うございます。
SNSでの繋がり…僕もゲームではあるかな?
けど…炎上して絶縁とかはなったことがないから、わからない。
アイドルに関しても、乃木坂とかナナニジとか好きだったりするけども…握手会に行くほどでもないし…
よくわかりませんが
…
現代人の関係性は脆いってことですかね?
作者からの返信
コメントありがとうございます!
現代人、というより、特定のコミュニティを背景にした繋がりは常に脆い、というのを描きたかったのかなと思います。
コミュニティにおける規律や暗黙の了解を破る行為に対してリンチで応じるような人間の卑劣さや浅はかさは、いつの時代も変わりません。昔でいうところの村八分のようなものですね。
ちなみに、私もいわゆる「推し」というのはよくわかりません……。人から力をもらう、という感覚はわからなくもないのですが、生きる意味や糧をそこから得るというように考えたことはありません。
だからこそ書いてみたかった、というのもあるかもしれません。
お読みいただきありがとうございました!!
おお~
SNSの希薄さや現代社会の怖さ。
それと現実の世界でどのような場でどのように自分の感動を伝えればいいのわからない若者の憂いも作品から感じました。
地文は洗練された詩のようで軽快で、主人公に名前を付けないことで、誰もの事だということを表現してます。
他の作品も読ませていただきます。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
「〜が好き」というのはその人物を措定しうる重要な一因だと思っています。結果としてなのか目的としてなのかは不明ですが、「〜が好き」というのが属性を生み、コミュニティを形成します。
主眼の置かれた人物は、自らの軽率な過ちと、社会やSNSの不寛容とにより、コミュニティから排除されます。
そして問われるわけです。
「あなたは誰ですか?」と。
そのときにはじめて、本質としての「〜が好き」の意味が見えてくるのではないかと思って、この作品を書きました。
お読みいただきありがとうございました!!
拝読致しました!
社会、というかコミュニティーからの拒絶、怖いですよね、依存していればいるほど。
最早狂信といっても過言ではないくらいのめり込んでいる様子の描写、そしてその世界がたった一つの行動でいとも容易く壊れていく有様をまざまざと表現なさっていて、まるで短編文学を読んでいるかの心情になりました、見事な文章です!
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます!
コミュニティは同じ属性のもと一つになっているように見えますが、実際はそれぞれが別の感じ方、考え方をしていて、一枚岩ではないのですよね。
ですが、外から見れば「同じ属性」を持つ集団として見られる。だからこそ、集団の価値を落とす可能性のある個人は排除されるのかなと思います。
それが人間というものをよく表しているのかなと思い、書いた作品でした。
身に余る言葉、大変ありがたく思います。
コメントありがとうございました。
編集済
自主企画から来ました。
他のエピソードも拝読させて頂いたのですが、書き慣れている方の文章なのかなと感じました。説明や描写が丁度良いバランスで、読みやすかったです。
登場人物の名前が出てこないので、良い距離感を保って、小説内で生きている人たちを眺めることができたように思います。「名のない人々」というタイトルが俊逸だなと思いました。
「共感と理解」はリアルな生々しさや怖さが身近に感じられました。ラストが好きです。
これからも、頑張って下さい!
作者からの返信
緩ヒソカ様
お読みいただきありがとうございます。
かなり無理矢理に量を書いていた時期の作品なので荒いところが目立つかと思いますが、身に余るお褒めの言葉をいただき嬉しく思います。
小説を書く時、「どこかにいる誰か」を念頭に置いて、自分が入り込みすぎないことを意識しているので、そう言っていただけると光栄です。
ラスト……あらためて読み直してみて、自分でも悪くないなと思いました。
緩ヒソカ様の作品へもお邪魔しますね。
企画はまだ続くので、他の方の作品も時間があればお読みいただければ幸いです!
文章力の高さに驚きました。身近に起こってそうな出来事に丁寧な文章だったので内容がすっと入ってきました。
時間があれば他の話も読みたいと思います。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
過分なお褒めの言葉、恐縮です。
引き続きお読みいただけるよう、精進してまいります。
コメントありがとうございました。