妹に婚約者を奪われた。まあ、色ボケ婚約者だったので構わないのですが、このままでは先が不安なので、私は他国へ逃げます

にがりの少なかった豆腐

人物紹介

 

 ここはこの作品に登場するキャラクターを紹介するページです。そのため、ネタバレ等が多分に含まれています。

 まだ本文を読んでいない方は先にそちらを読んでからこちらのページに移動した方が良いです。




〇人物紹介

・主人公 レミリア (レミリア・オグラン → レミリア・グレシア)

 ガーレット国に所属し、母親亡き後聖女として数年活動していた少女。

 最初は第1王子の婚約者として活動していたが、ガーレット国の王宮の方針で第1王子は他国から婚約者を得ることとなり、レミリアは第1王子の婚約者の座から落とされ、第2王子の婚約者となった。

 ひょんなことからガーレット国を出ることになり、隣国であるアレンシア王国へ亡命。亡命先であるアレンシア王国グレシア辺境伯の息子である、アレクシス・グレシアとは小さい頃からの付き合い。レミリアの母親が亡くなってからは国を出ることが無くなったため会うことはなかったが、伝書鳥を使った手紙でのやり取りは続けていた。

 それが良かったのか、何だかんだあり、そのアレクシスと婚約し、その後すぐに婚姻して、ガーレット国からの追手に対処することが出来た。

 これまで常に上の指示を受けて生活をしていたため、あまり自分の意見を言うような人物ではない(意見をや考えを持っていない訳ではないが言ったところで受け入れられたことが無かったため言わなくなった)。あくまでも周りに迷惑がかかるかどうかの判断をするくらいで基本的に何事も受け入れる性格。

 ある意味受け身な性格だが、最近になってアレスの事をおちょくるという行為をするようになった(人間性を取り戻してきた?)

 物語の終わりには子を1人授かり、最終的に3人の子宝に恵まれる。




・妹

リーシャ (リーシャ・オグラン → リーシャ・オグラン(ガーレット※婚約者止まりだったので変更なし) → リーシャ)

 我が儘を極めたレミリアの妹

 昔は可愛げがあった……という話はなく、昔から我が儘な少女だった。

 姉のレミリアと第2王子の婚約が正式に公表される前日、突然第2王子の婚約者になると言い出す。そして事前に根回ししていた結果、当日までの段階で第2王子の婚約者に成り代わる。

 このような事をした理由は、純粋に姉に嫌がらせをしたかっただけ。ついでに王族入りをして華やかな生活がしたいという思惑があった。

 自分のものは誰にも渡したくない。そういう考えが強く、それは婚約者であるグリー第2王子にも適応された。結果として、数人のメイドがターゲットになってしまった。

 家族のことが好きではない。常に比べられてきた姉とその姉を褒める母、そして母の事しか見ていない父と、割と不憫な立ち位置。とは言っても、母親もリーシャの事は気に掛けていたし、姉のレミリアも最初の頃は頻繁に話かけてはいた。

 だが、その行為自体が気に入らなかったリーシャはそのまま成長し、特に比べられていた姉に反感を持っている。それが今までの行動の全てであり原点。

 結局、それが原因で回復魔法の才能を持って良まれたにもかかわらず、ほとんど訓練をしなかった。自業自得ではあるがそれが原因で王宮では厳しい立場を強要される形になってしまった。

 最終的には爵位を得たグリーの第2夫人として子供は作らず生涯を終えた。




・ガーレット国第2王子 グリー (グリー・ガーレット)

 女好きの駄目王子。

 王子である立場を利用して近付いてくる女性を片っ端から手を出している色狂い。王宮内でも問題になってはいるが、数少ない王位継承者として下手ことは出来ないと放置されている。

 正式に婚約者が発表される当日、何故かその相手が変わっていたにも拘らず他の者に確認を取らないなど迂闊さを見せ、王族としての自覚が薄い。また、女癖が悪く手あたり次第女性に手を出すなど、王族としての立場を理解していない様子も多々見られ、実はその結果に出来た子供が居るとか居ないとか。いや、実際に居り、その者とその家族には王宮から多少の金品により口止めがされている。

 本編中最後に手を出した女性は隣国の侯爵令嬢であり、本来であれば今後その国タフリア公国の重要な立場に就く予定であった女性とことを結んでしまったことで、王族から追放される結果になった。




・アレンシア王国 グレシア辺境伯次男 アレス (アレクシス・グレシア)

 アレンシア王国グレシア辺境伯軍の副隊長を務めている長身の男。

 小さい頃、レミリアに一目ぼれした。他国の者という事と立場もあって気持ちを抑えていたが今回の事を切っ掛けにその気持ちを曝け出すことに。

 大怪我をし、それを回復してもらった際に告白しているが、それは気持ちがはやった結果出た物で、本心でありいずれ言おうとしていた言葉だった。

 この怪我の原因は魔の森の調査の際、他の隊員を庇った際に負ったものである。何かとからかわれることが多いが隊員からの信頼は厚い。

 本編最後には副隊長から隊長に昇進している。

 割かしガサツな人間だが、子煩悩であり、子供をあやすのは比較的得意である(慣れた後の話)。




・アレンシア王国 グレシア辺境伯 当主

 アレンシア王国のグレシア領を収めている辺境伯。

 グレシア辺境伯領は隣国であるガーレット国と魔の森と呼ばれる地域に接している領地であるため、警備に関わる者たちは常に気を張っている状況になっている。

 ガーレット国の要望で国境線よりも先の治安の維持に領軍の派遣を行っていたが、今回の件以降はガーレット国からの要望が取り下げられているため、廃止されている。

 レミリアの母親とは薄くはあるが血の繋がりがあり、その関係で定期的にレミリアの母親と娘たちがグレシア領へ遊びに来ていた。しかし、突然の訃報を期にその関係も終わる。

 しかし、その数年後、その娘であるレミリアが亡命してくる。最初は亡命理由を疑っていたもののガーレット国に忍ばせている諜報員からの情報で嘘ではないことを知り、アレンシア王国の宰相及び国王に相談を持ち掛け、レミリアをアレンシア王国に取り込むよう画策した。

 レミリアの母親との関係から本当であれば私情だけで保護したかったものの、立場や最悪の場合国同士の問題になりかねないため、色々と苦労していた。

 最終的にレミリアは息子のアレクシスと婚姻を結び、苦労が報われた形となった。




・ガーレット国 オグラン侯爵 当主

 放任主義のレミリアたちの父親。

 嫁一筋の男で、実は恋愛結婚。他国の貴族だった女性に一目ぼれし、何度もその女性のへ行き口説き落とした。しかし、本人の想いとは裏腹に嫁は国の命令に逆らえない状態にされた。常に国への苦言や立場の改善を求めていたが、利を求めた国はそれを殆ど無視し、結果としてその嫁は亡くなることとなった。

 早い段階で国への忠義は無くなり、嫁が亡くなった事件を切っ掛けに完全に国、及び王族を見限ることにした。

 それから数年は、子がまだ成人していないこともあり国の指示には嫌々従っていた。しかし、上の子であるレミリアの扱いが徐々にぞんざいになりつつあった時、下の子の暴走に便乗する。そして上の子を態と屋敷から逃亡させ、結果として他国へ亡命させる結果となった。

 最終的に、娘のレミリアを他国へ亡命させるために手を貸した、という罪に問われた上、事情聴取中の発言により廃爵となった。

 しかし、国としてはオグラン侯爵を殺すつもりはなく、廃爵させた後は王宮内で働いてもらう予定だった。

 だが、廃爵が決定した翌日、オグラン侯爵の行方はわからなくなった。さらに、オグラン侯爵家の屋敷には使用人ともども誰1人として残っている者はいなかった。

 最終的に、娘であるリーシャの発言によりオグラン侯爵の居場所は判明したものの、既にオグラン侯爵は彼の妻の墓の前でこと切れていた。




・ガーレット国 国王

 中継ぎの国王。

 前国王の弟であり、王子たちの叔父。

 前王である兄の死の理由が功績を求めた結果であるため、国を動かすことについて何事も目立つようなことをしないようにしている。




・ガーレット国 第1王子

 次期王の予定の王子。

 中継ぎの王の元、一部政治の決定権を持たされている。そのため、自由な時間は少ない。弟であるグリーの軽率な行動にいつも注意をしたいと思っているがそのような時間を取る余裕もない状況。

 元はレミリアの婚約者であったが、国の状況悪化に伴い他国から嫁を取ることが決定した。

 その嫁も、回復魔法の使い手であり、稀代の使い手として嫁いできている。しかし、実際はレミリアには大きく劣る。辛うじてリーシャよりは技術力がある程度。

 今回、弟を王族から排除した件については、実のところ既定路線ではあった。本来の時期よりも早くに下ろさねばならなくなってしまったことに少々思うところがないわけではないが、これで弟のやらかしを見なくても済むという事で少し胸をなでおろしている。



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