二人の未来

「うわ〜っ! ヤバいヤバい! 絶対遅刻だこれ!」


 リビングから聞こえる物音に起こされ何事かと覗いてみると、スーツ姿のなーちゃんがバタバタと初出勤の準備をしていた。ポニーテールがまさに馬の尾のごとく慌ただしく揺れている。


「あれ、なーちゃん今日からだっけ」


「そ! 寝坊して絶賛ピンチ中!」


「栗坂さんに連絡してみたら? 昨日夜遅くまでゲームやってたんだし許してくれないかな?」


 確か昨日こおりちゃんと姫は何かの企画で一緒にゲームをやっていたような。今やバーチャリアルでもかなりの力を持っている栗坂さんに連絡すれば、多少の遅刻なんかは問題にならなそうだけど。


「真美さん絶対寝てるなあ。それに会議とかあるから遅れるとマズいかも!」


「そっか。それじゃ急がないとだね」


「うん! ゴメンご飯準備出来なかったけど何とかよろしく!」


「はいはい、行ってらっしゃい」


 行ってきまーすと元気のいい声をドア越しに残し、なーちゃんは初出勤に旅立って行った。


「…………うーん、心配だなあ」


 一応栗坂さんに連絡しておこっかな。二人は仕事関係以前に親友だし、俺が何か言わなくても色々とフォローしてくれると思うけど。


 スマホを操作しカチカチと文章を入力していく。俺も栗坂さんとは友達と言えるまでの関係になったから、特に挨拶は要らないだろう。


「なーちゃんをよろしくお願いします、と」


 ルインを送り、一息つく。栗坂さんがいてくれるならきっと大丈夫だ。


「…………それにしても、なーちゃんがバーチャリアルかあ」


 大学を卒業したらバーチャリアルに就職する、って言い出した時はびっくりしたけど、知り合いも多いしいい選択だったかもな。

 最初はこおりちゃんがバーチャリアル所属になるのかと勘違いしたけど。


 バーチャリアルは俺の目から見てもいい企業だった。

 バーチャル配信業界自体がここ数年驚くほどの上り調子だから、業界のトップをひた走っているバーチャリアルが成長するのは自明だった。今や数年前とは比べ物にならない規模の企業になっている。


 動画配信関係はすっかり人気業界で就職倍率もかなり高いはずだけど、なーちゃんは就職活動をするにあたり自らが氷月こおりだとは打ち明けなかったみたいだ。


 自分の力で頑張りたい、と言っていた。立派な事だと思う。就職出来ればどこでもいいや、なんてちゃらんぽらんに就活をしていた俺とはえらい違いだ。


 玄関に突っ立ってそんなことを考えていると、ドアの向こうから人の気配がした。ヒールが床を叩く乱暴な足音が近付いてくる。


「忘れ物忘れ物〜っ!」


 乱暴にドアが開けられる。足音の正体はなーちゃんだった。


「おかえり。忘れ物どれ?」


 靴を脱ぐのも手間だろうと、リビングに忘れ物を取りに行こうとした────その時。


「────んんっ!?」


 首に手を回され、唇に柔らかい物が押し付けられる。


「行ってきますのキス忘れてた! じゃあ、行ってきます!」


 満面の笑顔でぴっ、と小さく敬礼するとなーちゃんは今度こそ出かけていった。


「…………行ってらっしゃい、なーちゃん」


 俺は唇に手を当てて、なーちゃんが出ていったドアを暫くの間ぼうっと見つめていた。





「で、初出勤どうだった?」


 俺はソファでスライムのように溶けているなーちゃんに問いかけた。その様子を見る限り聞くまでもないような気もしたが。


「…………つかれた……」


 鈴が鳴るようないつもの声やこおりちゃんのロリボイスの欠片もない、深い地鳴りのような声がなーちゃんの口から発せられた。こりゃ相当忙しかったんだな……。


「初日からそんなに忙しいんだね」


 俺より早く出勤して俺より遅く帰ってきた時点で「ひえ〜っ」と思ってはいたが。

 初日って普通研修とかあるんじゃないのかな。元々がベンチャー企業だからそういうのがまだ整ってないんだろうか。


「…………それがさぁ………あーーー許せない!」


 なーちゃんは怒りに身を任せて大声を出すと、ガバッと身を起こした。この家が防音しっかりしていてよかった。


「真美さんがいじめるんだよ!? 一時間もぶっ続けでモーションキャプチャーさせられたんだから!」


「モーションキャプチャー?」


 モーションキャプチャーって言うとあれだろうか。バーチャル配信者が配信の時に着けているインナースーツのような。


「…………こっちはデスクワークする気で来たのに…………まさか踊らされるなんて…………」


 勢いよく跳ね起きたなーちゃんは再びソファの谷に沈んでいった。スーツのまま寝たら皺が付いてしまいそうで内心ヒヤヒヤする。


「ということは向こうで栗坂さんと話せたんだね」


「…………私に気を使って来てくれたみたい。普段は来ないみたいだけど」


 やっぱり栗坂さんはなーちゃんの様子を見にきてくれたんだな。何だかしごかれたみたいだけど栗坂さんなりになーちゃんの緊張を解してあげようとしたんだろう。

 ……もしかしたら面白いからやっただけかもしれないが。インナースーツ姿でよろよろと踊るなーちゃんを見て大笑いしている栗坂さんの姿が容易に想像出来る。


「んあーーーもう動けないーーー! …………ちーくん……抱っこ……」


 脱力したまま何とか腕だけを俺に伸ばしてくる。なーちゃんは甘える時よく抱っこをせがむ。この調子だとこれから抱っこする機会が多そうだなあ。

 腕の筋肉を鍛えておいたほうがいいだろうか。


「はいはい、行きますよお姫様」


 ソファの前にしゃがんでワガママお姫様を身体で迎えに行く。身を寄せるとお姫様はがしっと俺の身体にしがみついてくれた。


「…………んにゅ」


「変な声出さないの」


「うう…………」


 なーちゃんの体温をスーツ越しに感じる。なーちゃんは俺に比べてかなり体温が高い。赤ちゃんなんだろうか。


「────なーちゃんさ」


「んー?」


 なーちゃんをベッドに運びながら俺は気になっていたことを聞いてみた。


「こおりちゃん、まだ続けるの?」


「…………あー」


 俺の疑問はなーちゃんにとっても核心的な事だったらしい。


 なーちゃんは在学中も氷月ひゅうがこおりとして活動していた。大学生活に慣れてからは配信ペースも上がっていたし、俺との生活と上手く両立していたと思う。昨晩だって姫と配信をしていた。


 けれど、バーチャリアルの仕事ははっきり言って激務だろう。そういう噂を聞いたことがあるし、栗坂さんや神楽さん、鳥沢さんも「マネージャーが大変そう」と偶に漏らしていた。なーちゃんはマネージャー志望らしいし、配信する余裕は無さそうに思えた。


「…………私ね、考えてたことがあるんだ」


「うん?」


 なーちゃんをベッドに座らせて、スーツを脱がしていく。どうやら自分で何一つするつもりがないようで俺にされるがままになっている。皺が着く前にさっさと着替えさせてしまおう。


 けれど、俺の手はなーちゃんの発言ですっかり止まってしまった。なーちゃんの言葉はそれほど衝撃的だった。


「────結婚したら、引退しようかなあって」


「…………」


 結婚。


 その言葉に俺の手は、口は、完全に動きを止めた。


 予想外の言葉だったからではない。


 寧ろその逆。


 ────なーちゃんの意思を尊重するのなら、今日にでもこおりちゃんは引退しなければならないからだ。


「…………あのさ」


 そう────俺はなーちゃんが社会人になったらプロポーズするつもりだった。


「んー?」


 なーちゃんの間延びした声。手に気合を入れなおし、スーツを脱がせもこもこのルームウェアに着替えさせる。身体が楽になったのかなーちゃんの表情はさっきより気持ちよさそうだった。


「俺は今でもこおりちゃんの事が大好きなんだ」


 ベッドに腰掛けるなーちゃんの正面に移動して、しっかりと目を合わせる。俺に見つめられたなーちゃんがにへら、と顔を綻ばせた。


「だから、こおりちゃんが引退してしまうのは────正直悲しい」


 三年前、俺たちが付き合いたての頃、こおりちゃんが活動休止を宣言した時を思い出す。

 あの時は本当に辛かった。なーちゃんと付き合えて心の底から嬉しいはずなのに、どこかで痛みを感じていた。


「…………でも、聞いてほしい。俺も、考えていたことがあるんだ」


 これから起こることはあの時と同じだ。だけど今度は大丈夫な気がした。

 悲しいことを打ち消して余りあるくらいの幸せが、そこにあるはずだから。


 なーちゃんが、何かを察したように目を見開く。息を吞む音が僅かに届いた。


「────結婚しよう、なーちゃん。俺はなーちゃんと家族になりたい」


 三年前言えなかった『さよなら』を、心の中でこおりちゃんに告げた。



◆◆◆


『』わ〜っ! ヤバいヤバい! 絶対遅刻だこれ!」


 リビングから聞こえる物音に起こされ何事かと覗いてみると、スーツ姿のなーちゃんがバタバタと初出勤の準備をしていた。ポニーテールがまさに馬の尾のごとく慌ただしく揺れている。


「あれ、なーちゃん今日からだっけ」


「そ! 寝坊して絶賛ピンチ中!」


「栗坂さんに連絡してみたら? 昨日夜遅くまでゲームやってたんだし許してくれないかな?」


 確か昨日こおりちゃんと姫は何かの企画で一緒にゲームをやっていたような。今やバーチャリアルでもかなりの力を持っている栗坂さんに連絡すれば、多少の遅刻なんかは問題にならなそうだけど。


「真美さん絶対寝てるなあ。それに会議とかあるから遅れるとマズいかも!」


「そっか。それじゃ急がないとだね」


「うん! ゴメンご飯準備出来なかったけど何とかよろしく!」


「はいはい、行ってらっしゃい」


 行ってきまーすと元気のいい声をドア越しに残し、なーちゃんは初出勤に旅立って行った。


「…………うーん、心配だなあ」


 一応栗坂さんに連絡しておこっかな。二人は仕事関係以前に親友だし、俺が何か言わなくても色々とフォローしてくれると思うけど。


 スマホを操作しカチカチと文章を入力していく。俺も栗坂さんとは友達と言えるまでの関係になったから、特に挨拶は要らないだろう。


「なーちゃんをよろしくお願いします、と」


 ルインを送り、一息つく。栗坂さんがいてくれるならきっと大丈夫だ。


「…………それにしても、なーちゃんがバーチャリアルかあ」


 大学を卒業したらバーチャリアルに就職する、って言い出した時はびっくりしたけど、知り合いも多いしいい選択だったかもな。

 最初はこおりちゃんがバーチャリアル所属になるのかと勘違いしたけど。


 バーチャリアルは俺の目から見てもいい企業だった。

 バーチャル配信業界自体がここ数年驚くほどの上り調子だから、業界のトップをひた走っているバーチャリアルが成長するのは自明だった。今や数年前とは比べ物にならない規模の企業になっている。


 動画配信関係はすっかり人気業界で就職倍率もかなり高いはずだけど、なーちゃんは就職活動をするにあたり自らが氷月こおりだとは打ち明けなかったみたいだ。


 自分の力で頑張りたい、と言っていた。立派な事だと思う。就職出来ればどこでもいいや、なんてちゃらんぽらんに就活をしていた俺とはえらい違いだ。


 玄関に突っ立ってそんなことを考えていると、ドアの向こうから人の気配がした。ヒールが床を叩く乱暴な足音が近付いてくる。


「忘れ物忘れ物〜っ!」


 乱暴にドアが開けられる。足音の正体はなーちゃんだった。


「おかえり。忘れ物どれ?」


 靴を脱ぐのも手間だろうと、リビングに忘れ物を取りに行こうとした────その時。


「────んんっ!?」


 首に手を回され、唇に柔らかい物が押し付けられる。


「行ってきますのキス忘れてた! じゃあ、行ってきます!」


 満面の笑顔でぴっ、と小さく敬礼するとなーちゃんは今度こそ出かけていった。


「…………行ってらっしゃい、なーちゃん」


 俺は唇に手を当てて、なーちゃんが出ていったドアを暫くの間ぼうっと見つめていた。





「で、初出勤どうだった?」


 俺はソファでスライムのように溶けているなーちゃんに問いかけた。その様子を見る限り聞くまでもないような気もしたが。


「…………つかれた……」


 鈴が鳴るようないつもの声やこおりちゃんのロリボイスの欠片もない、深い地鳴りのような声がなーちゃんの口から発せられた。こりゃ相当忙しかったんだな……。


「初日からそんなに忙しいんだね」


 俺より早く出勤して俺より遅く帰ってきた時点で「ひえ〜っ」と思ってはいたが。

 初日って普通研修とかあるんじゃないのかな。元々がベンチャー企業だからそういうのがまだ整ってないんだろうか。


「…………それがさぁ………あーーー許せない!」


 なーちゃんは怒りに身を任せて大声を出すと、ガバッと身を起こした。この家が防音しっかりしていてよかった。


「真美さんがいじめるんだよ!? 一時間もぶっ続けでモーションキャプチャーさせられたんだから!」


「モーションキャプチャー?」


 モーションキャプチャーって言うとあれだろうか。バーチャル配信者が配信の時に着けているインナースーツのような。


「…………こっちはデスクワークする気で来たのに…………まさか踊らされるなんて…………」


 勢いよく跳ね起きたなーちゃんは再びソファの谷に沈んでいった。スーツのまま寝たら皺が付いてしまいそうで内心ヒヤヒヤする。


「ということは向こうで栗坂さんと話せたんだね」


「…………私に気を使って来てくれたみたい。普段は来ないみたいだけど」


 やっぱり栗坂さんはなーちゃんの様子を見にきてくれたんだな。何だかしごかれたみたいだけど栗坂さんなりになーちゃんの緊張を解してあげようとしたんだろう。

 ……もしかしたら面白いからやっただけかもしれないが。インナースーツ姿でよろよろと踊るなーちゃんを見て大笑いしている栗坂さんの姿が容易に想像出来る。


「んあーーーもう動けないーーー! …………ちーくん……抱っこ……」


 脱力したまま何とか腕だけを俺に伸ばしてくる。なーちゃんは甘える時よく抱っこをせがむ。この調子だとこれから抱っこする機会が多そうだなあ。

 腕の筋肉を鍛えておいたほうがいいだろうか。


「はいはい、行きますよお姫様」


 ソファの前にしゃがんでワガママお姫様を身体で迎えに行く。身を寄せるとお姫様はがしっと俺の身体にしがみついてくれた。


「…………んにゅ」


「変な声出さないの」


「うう…………」


 なーちゃんの体温をスーツ越しに感じる。なーちゃんは俺に比べてかなり体温が高い。赤ちゃんなんだろうか。


「────なーちゃんさ」


「んー?」


 なーちゃんをベッドに運びながら俺は気になっていたことを聞いてみた。


「こおりちゃん、まだ続けるの?」


「…………あー」


 俺の疑問はなーちゃんにとっても核心的な事だったらしい。


 なーちゃんは在学中も氷月ひゅうがこおりとして活動していた。大学生活に慣れてからは配信ペースも上がっていたし、俺との生活と上手く両立していたと思う。昨晩だって姫と配信をしていた。


 けれど、バーチャリアルの仕事ははっきり言って激務だろう。そういう噂を聞いたことがあるし、栗坂さんや神楽さん、鳥沢さんも「マネージャーが大変そう」と偶に漏らしていた。なーちゃんはマネージャー志望らしいし、配信する余裕は無さそうに思えた。


「…………私ね、考えてたことがあるんだ」


「うん?」


 なーちゃんをベッドに座らせて、スーツを脱がしていく。どうやら自分で何一つするつもりがないようで俺にされるがままになっている。皺が着く前にさっさと着替えさせてしまおう。


 けれど、俺の手はなーちゃんの発言ですっかり止まってしまった。なーちゃんの言葉はそれほど衝撃的だった。


「────結婚したら、引退しようかなあって」


「…………」


 結婚。


 その言葉に俺の手は、口は、完全に動きを止めた。


 予想外の言葉だったからではない。


 寧ろその逆。


 ────なーちゃんの意思を尊重するのなら、今日にでもこおりちゃんは引退しなければならないからだ。


「…………あのさ」


 そう────俺はなーちゃんが社会人になったらプロポーズするつもりだった。


「んー?」


 なーちゃんの間延びした声。手に気合を入れなおし、スーツを脱がせもこもこのルームウェアに着替えさせる。身体が楽になったのかなーちゃんの表情はさっきより気持ちよさそうだった。


「俺は今でもこおりちゃんの事が大好きなんだ」


 ベッドに腰掛けるなーちゃんの正面に移動して、しっかりと目を合わせる。俺に見つめられたなーちゃんがにへら、と顔を綻ばせた。


「だから、こおりちゃんが引退してしまうのは────正直悲しい」


 三年前、俺たちが付き合いたての頃、こおりちゃんが活動休止を宣言した時を思い出す。

 あの時は本当に辛かった。なーちゃんと付き合えて心の底から嬉しいはずなのに、どこかで痛みを感じていた。


「…………でも、聞いてほしい。俺も、考えていたことがあるんだ」


 これから起こることはあの時と同じだ。だけど今度は大丈夫な気がした。

 悲しいことを打ち消して余りあるくらいの幸せが、そこにあるはずだから。


 なーちゃんが、何かを察したように目を見開く。息を吞む音が僅かに届いた。


「────結婚しよう、なーちゃん。俺はなーちゃんと家族になりたい」


 三年前言えなかった『さよなら』を、心の中でこおりちゃんに告げた。



◆◆◆



『偶然助けた女の子が俺が激推ししている大人気バーチャル配信者だった』はこれにて完結となります。


長い間応援して頂いてありがとうございました。


【IFルート】偶然助けた女の子が俺が激推ししている大人気バーチャル配信者だった

https://kakuyomu.jp/works/16816700428451702388


の連載を開始しましたので、そちらも読んで頂けると嬉しいです。


最後にお願いになってしまいますが、もし本作品を面白いと思って頂けましたらレビューの星を頂けると本当に嬉しいです。

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【IFルート連載開始】偶然助けた女の子が俺が激推ししている大人気バーチャル配信者だった 遥透子@『推し推し』3巻5月25日発売 @harukatoko

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