争いはだめ!戦争ばっかで嫌になっちゃう。あ、義勇軍送っといて。

「天皇陛下!大変です!イタリア社会主義共和国がイタリア共和国並びにシチリアへ宣戦布告。イタリア内戦が始まりました!」

「うむ、そうか」

 君君。五・一五事件事件のときはちゃんとしていただろうに。あのときの君はどこに行ってしまったんだい?

「内戦、ねぇ。はぁー、平和にならないものね」

 僕の隣で執務を手伝ってくれていたが深いため息をつく。

「全くだな。それで?首脳陣はどうすると?」

「静観を決め込むようです。共産主義者共がイタリアを支配しようともドイツの敵が増えるだけだと」

「あぁ、そのほうが良いだろうな。報告はそれだけか?」

「はい」

「では、退室していいぞ」

「は!失礼します」

 模範的な一礼をし、秘書くんが執務室を出ていった。

「はぁー、何事もなければよいのだけど」


 ■■■■■


「天皇陛下!大変です!アメリカが内戦状態に突入しました!社会主義者のジャック・リードが当選!アメリカはアメリカ合衆国、アメリカ連合国、アメリカ労働組合連盟、アメリカ西岸国の四つ巴の内戦となっております!」

 少し前の僕の言葉を覚えていらっしゃる?

 めっちゃ大事がおきたやん。

 最悪やん。

 でもカイザーライヒの世界でアメリカ内戦は予定調和なんね。まだ許すわ。

「それで?政府はなんと?」

「アメリカも赤く染まるのは不味いので、義勇軍を派遣することに決まりました」

「あぁ、そのほうがいいだろう」

 某ゲームのカイザーライヒではアメリカ労働組合連盟が勝つことが多いが、この世界ではどうなるのか。

 日本の義勇軍が活躍してくれることを祈る。

 あと、この隙に太平洋への影響力を強めることにしよう。

 グアムとかそこら辺の観光名所は日本のもんじゃい!

 第二次世界大戦が終わった後、妻たちと一緒に旅行にいったる。

 観光地でのポイ捨ての法律めっちゃ強化してやる。ポイ捨てした奴無期懲役だわ。


 ■■■■■


「天皇陛下!大変です!ロシアで共産主義者が蜂起!第二次ロシア内戦が起きました!」

「ん?ロシアでか?指導者は誰だ?」

 いや、あの、内戦多くないすか?多すぎません?

 内戦ラッシュですか?建設ラッシュならぬ内戦ラッシュですか!?

 某ゲームのカイザーライヒでは皇帝が即位したはずなんだけど、この世界では違うのかな?

 というか、指導者は誰?誰なの?そんな面倒なことをしてくれた人は。

 すでにレーニンやスターリンなどの社会主義者たちはもうすでにシベリアで気を数える仕事に就職していたはずなのに。

「ヒトラーという男だそうです!」

 ……は?

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