安定した世界どこ?ここ?
1936年
ロシアの大統領 ケレンスキー大統領の暗殺。
ピョートル・ウラーンゲリがロシアを掌握。軍事政権が開始された。
敗戦国たるロシアの情勢悪化は避けられないだろう。北の大国はどこに向かうのだろうか。
そして、1936年2月3日ベルリン証券取引所が下落。暴落を起こし、閉鎖された。
いわゆるブラックマンデー。僕の世界線でいう大恐慌がドイツで起きた。
終わった。
「ベルリンの取引所が崩壊しました!ど、ど、ど、どうしましょう!?」
「そうだな。ドイツの権威の低下は確定的だろうな。日本にもすぐに経済不況が来ることなるだろう。だが、それは僕の管轄ではないだろう。財務大臣の仕事だ。彼らは無能じゃない。私も認めた一流の政治家だ。彼らがなんとかしてくれるだろう」
まぁ、元々起きることはわかっていたし、ドイツの経済からは全力で遠のいておいたから。さほど影響は出てないと思う。まぁ、最悪どっかの世界線の英仏のようにブロック経済に移行すればなんとかなるやろ。
第二次世界大戦?知らんよ。
というか、この世界だと、ロシアとイギリスやばくね?あいつら暴走しねぇよな?大丈夫だよな?
せっかくこの10年間は概ね平和だったのに荒れに荒れまくってるよ。
そろそろ安定してクレメンス。
「天皇陛下!大変です!中国にいて内戦が始まりました!」
あぁ、そういえばこの頃だったか。
安定した世界はどこにいったというのか。
「秘書くん。政府に伝言。義勇軍を送れるように国民に呼びたいが、大丈夫かどうか聞いてきてくれ」
「はい!」
日本と接触してきた安徽軍閥に用意しておいた義勇軍を派遣。僕が予めラジオを使い演説を行っていたため、ことはスムーズに運んだ。
「天皇陛下!大変です!オーストリア帝国がイタリアから撤退!イタリアでも内戦の危機が!」
ブラックマンデーの影響だろう。
オーストリア帝国も大変だな。戦勝国なのに結局分裂して、緩やかな共同体になっているし。
はぁー、また火薬庫(バルカン)が火薬庫しそう。
「落ち着き給え。君は大変ですしか言えないのかね。イタリアならば我が国への影響はないだろう。私から何か行動することはない。政府に任せるよ」
「はい!」
「天皇陛下。イギリス王室が天皇家と婚姻を結びたいと。どの御方と婚姻を結ばせますか?」
………。
おぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいい!
それこそ大変だろうが!なんでおめぇはそんなに落ち着いているんだよ!
共産化もしてなくて、植民地を日本に奪われたからブラックマンデーの影響をもろに食らったのだろう。
ざまぁ!
ってそれどころちゃう!
白人の美女を手に入れるチャンス。
「私とだ」
「は?」
は?
ヤベェェェ!やっべぇぇぇぇぇよおおおおおおおおお!
思わず本音が!建前!建前どこ!?
いや!今考えろぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!
うなれ!僕の脳細胞!
はっ!
「私の側室とする。イギリスの王室の娘を私の側室とすることで、諸外国に対しイギリスよりも日本が上であることを証明するのだ」
「で、ですが、日本は一夫多妻制ではないのですが」
ちなみに、僕にはもう妻がいる。
ゲヘヘへへへへ。可愛いし、エッチも最高なのだよ。
だが、まだだ!まだ僕の性欲は満たされぬ!
「法律上問題はない。私は日本人という枠組みに入っていないからな」
確か天皇は日本人じゃなかったはず。
「なるほど。たしかにそうですね。イギリスにどちらか上かはっきりさせるいい機会というわけですね。向こうの経済はボロボロ。比較的に安定している日本に尻尾を振るしかない、ということですね」
「うむ」
おっしゃぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああ!切り抜けた!切り抜けたった!
これで白人美女ゲットだぜぇ!
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