第18話不眠症、パニック障害

旦那が、子供の保育園のお金まで手を出すようになった。

何かが、自分の中で壊れていくような気がする。ノイローゼのように、毎日お金の隠し場所を考える。時々呼吸が出来なくなるくらいの、ストレス。

夜夜間でもやっている病院に、幼い子供を何とか抱き抱え、病院についたら意識朦朧。

週に4日はそんな生活。

毎日お前が悪い。

お前のせいで。

言われる度に申し訳ない気持ちになる。

でも、子供の為に死のうとは思わなかった。

毎日小銭を数えていた。

服は全部リサイクルだけど。

沢山買ってあげた。

旦那は、私には怖いだけの存在。

ある日激しいパニック障害障害の発作がきて、救急車ではこばれた。

私の場合は、30分くらいで収まるので精神科の先生と、話をして帰った。

子供達も、小児喘息で夜中なんども子供の病院に走った。

記憶があやふやで。

睡眠薬貰いに病院に行く時は、先生とゆっくり話す。胃が痛いと、言えば胃カメラの検査をして。そして、帰りに私と子供にペコちゃんの飴をくれる。

何度泣いたか分からない。

不思議な先生で、終わる頃には酷く穏やかな気持ちになる。

ご飯は、いつも気を使って作っていたような気がする。

毎日病院に行っているような、生活。

それでも、私の経験から母子家庭は寂しいって考えていた。

それが間違いだとも、気が付かずに。

そして、知らない間に3人目を妊娠していました。これで、変わってくれるのならと。

お金は、パチスロに。

米の代わりに、麺類。

妊婦健診に行ったら、性別が分かった。

男の子だと。

ふと

ふとね

男の子だったら、父親を殴るか殺すかもと、漠然と思った。

だから、旦那の好きな子持ちがれいの煮付け、ワカメとネギの味噌汁、あさりご飯、唐揚げ。好きな物を用意して、食べながら話す

「ねぇ、別れて欲しい、泥棒とは住めない」

次の瞬間、お腹を蹴られた。

はっとした。

逃げようと。

旦那が地元に帰るのを見て、痛みが無くなるのを待って寝る。

次の日の朝も旦那は、帰って来なかった。

私はタウンページを開いて、適当な党に電話と精神科の先生に連絡する。

議員さんが、

「今すぐ市役所に走って」

と、わけも分からずに市役所に行ったら精神科の先生は、市役所の保健医?よく分からないけど市役所でも患者を見る先生で。

いつも倒れていた大きい病院の精神科の先生でもあって、私はDVを受けていたらしい。

今からシェルターを勧められたが、束縛されるのが嫌で2週間で団地を見つけて、引越しした。

生活保護のお世話にもなった。

ただ、息子を産んだ2月は満天の星空で宙という字を使い名前をつけた。

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