第17話 新しい朝

トントントントン、、、


優しい音で目が覚めた。

「おはようございます」

あさげのいい匂い。


「いいカブが採れたぞい」


爺さんは朝食を振る舞ってくれた。


玄米、梅干、カブのお味噌汁。

お腹が鳴る。

「いただきます」


猟師さんは朝早くに出かけたようだ。

僕はもちろん昨晩の情熱は冷め止まない。

爺さんの事、ソウちゃんて呼んでたよな、、ま、いいや、

「ボス!」

爺さんの目を見た。

「気持ちは変わりません!WJFで働かせてください!」


「ボス?わかったから温かいうちにおあがりなさい。」

ボスはそう言いながら外に出て行った。


玄米を茶碗5杯食べ手を合わせた。

「ごちそうさまでした」

食器を持ち台所で洗い物をする。


「青年!」


外でボスの声がした。

台所の窓から外を見る。

ボスは電子タバコをふかしながら野菜に水をあげている。


「呼びましたー?」

僕は大きめの声で言う。


ボスが言った。

「ちょっと来なされ」

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