第11話 加速

成績を見られるのが恥ずかしい。

でも改善しようと思ってもいつでも頭はぼーっとしてるから何をやろうか思い出せなかったり、やろうとすると辛いのか涙が出てくる。


学校関連のことからなるべく離れて過ごしていても、寝る時に涙が溢れて止まらない。ひたすら声を殺して涙を拭いて早く寝付くように頑張っていた。






1年を通して成績は上がらなかった。

何が勉強?何をすればテストが解けるようになるの? 

自力で考えることはほぼ無くなっていた。






改善されない私の成績を弟は察したようだった。




何を言われても比較されて「頭悪いな」と言われているように感じた。

辛いことは辛い。でもそう感じることも勉強をしようとすることも同じくらい辛かった。

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