夢は終わり、物語も終わる。けれど。

かつて、魔女は迫害されてきた。だがそれも200年も前のこと。
世界の半分を支配する北国・ブリトニケ連合王国には、魔女と、小さな女王がいた。
女王のために、魔女は南の島の話をする。

南の島には、男女の双子がいました。
女の子の名前はエㇽダ。優れた魔法の才能を持っていました。
男の子の名前はサンガ。こちらは魔法を使えません。しかしとても仲が良い二人でした。
ある日、二人はピンチになります。助けたのは森にすむ魔女。──ところがこの魔女は、助けたお礼として「お使い」に協力しろと言ったのです!
人質としてサンガは魔女の元に、エㇽダは頑張って魔女の「お使い」を果たします。
魔女の名前はエリー。エリーは、「魔法が使えない」サンガの力を見抜いていました。サンガはエリーに弟子入りを果たします。

そんなサンガの元に、一人の少女が降って来るのです……。

触れる体温が熱くて、他の人は大丈夫なのに、目を合わせるのも姿を見られるのもなんだか恥ずかしい。平静でいられなくなって、でもなんだか気になってしまう。
好奇心で満ちて、ちょっぴり怖くて、大冒険な日々。
夢は終わり、物語も終わる。
終えた子どもは、大人になって、新たな夢と物語を子どもに見せてくれるのだろう。

飛び跳ねるようなリズムと、水滴のようにキラキラと輝く言葉で綴られる魔女のお話。
あなたも、聞いてみませんか?

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