第15話

「どう?美味しい??」


肉じゃがだった。


俺の好きな家庭料理をちゃちゃっと

作ってしまうあたり、もう嫁みたいだった。


「美味いよ...」


ここだけの話。

母さんの料理より美味い。


「お味噌汁、しょっぱくない?」


「いや、ちょうどいい塩加減だよ...」


一汁三菜。肉じゃがの他に、

サラダや、ほうれん草の胡麻和えまで食卓に

並んでたから、非の打ち所がなかった。

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