第6話 同じく二十五日目



 同じく二十五日目。


 まさか運転手がチクるとはねぇ。


 まあ、確かにはたから見たら、険悪なようにしか見えないもんね。


 むしろ今までよく放置していたほうだよ。


 でもさ、もうちょっとそれ私達に言葉をかけるなりしてくれてもよくない?


 自分で勝手に決めつけて、親にチクるとかこれだから大人は。


 あいつのことは別に嫌いじゃないけど、勝手に大人が婚約を決めた事に関しては怒ってるんだからね。


 しっかし、どうしようかな。


 ああ見えて、あいつ私の事すきらしいし。


 あいつ焦って変な事考えなきゃいいけど。


 うっ、なんか自分で言ってて恥ずかしくなってきた。


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