願いと悪意

 「おはよう、お母さん。」

 「おはよう。」

 おはよう その言葉を心の中で反芻する。


 既に用意されていた朝食に「頂きます。」と言って、口に運ぶ。

 「美味しい。」

 「それは、良かった。」

 私の口にはありがとうが広がった。

 「お母さん、ありがとう。」

 「良いのよ、貴方は私の大切な娘なんだから。」

 屈託のない笑顔で母が言う。

 私も連れて笑った。

 

 挨拶して、挨拶される。このやり取りが、嬉しいと感じる。


 この償いの生活で、私の考えは大きく変わった。

 

 私が常に受け身だったことを知った。

 私には、助けてくれる人達がいることを知った。

 せーちゃんの優しさを知った。

 私が、おろかだったと知った。


 たくさんのことを私に教えてくれた。導いてくれた。

 

 この生活は、誰もが望む奇跡で、せーちゃんがくれたものだ。

 だから、償いだけじゃなくて、受けたものを返していこう。

 

 「ありがとう」

 感謝で、

 「どうしたの」

 相談で、

 「受け取ってください」

 お礼で、

 「大好き」

 好意で、

 「幸せします」

 愛で、

 

 この返し切れない幸せを。少しずつ。

 


 せーちゃん、私は確かに、あなたから幸せを貰っていました。

 大切で、愛おしくて、特別で、優しいこの生活を。

 

 本当にありがとう。


 

 せーちゃんが起きるまで、私は償って、返していきます。

 せーちゃんがくれたものを一つ一つ、大切にしていきます。



 でも、叶うのなら。

 せーちゃんが起きた時、私にせーちゃんを愛することを許してください。

 何より、幸せに笑って下さい。

 

 体に広がる朝食の暖かさを感じながら、私は願った。

  


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 「くそ、くそ、くそ!」

 最近の俺は、食事を十分にとれていなかった。

 理由は、あの動画を証拠として裁判が行われ、証言人もいて、結果は当然惨敗だった。


 強姦の証言もあり脅迫は悪質として、賠償金は二千万円にも昇った。

 

 「俺の玩具だった。癖に!俺が楽しむ筈だったのに!」

 

 「俺の箱庭が!」


 俺が動けば、人の関係は直ぐに壊れる、崩れる、絶望する。

 その結果が、俺の手で産み出されていることで俺の喜びは、頂きに達するのだ。

 それを実行するのに、学校というものは都合が良かった。

 故に、学校は俺の箱庭だった。


 俺が嵌められるのは、どうしようもなく許せなかった。

 

 何かないか、回らない頭で考えた。


 「そういえば、あいつ、生きてるんだっけ。」


 あいつ、とは、奥田誠四郎である。あの後輩の親友であり、善人のして有名な奴だ。

 確か、飛び降りの日にあの後輩が部活にいなかった。顧問は、病院に行ったなどと行っていたが、もしかしたら………


 「思い付いたぞ!」


 あいつを、今度こそ殺してやれば良いんじゃないか? 


 そうすれば、後輩も、幸崎も、誠四郎の親も、なんだったら、クラスの偽善者も居なくなる!


 そうだ、そうしよう!


 俺は興奮して、息が荒くなった。


 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こんばんはー。ミルクチョコで散々な成績でした、Sニックです。

 今回は遅れてしまい、すみませんでした。

 悩んだくせに、普通の終わりかたになってしまいました。本当にごめんなさい!

 それでも、読んでくださった皆さんに感謝申し上げます!

 ありがとうございます!

 

 因みに、ミルクチョコで最高のキル数は27です。

 そして、今回の平均キル数は2~3でさぁ。

 どゆこと?周りのプレイヤーに聞きたいです。

 なぜ、こんなにも落差が出きるのか?

 今日はここまで、誤字脱字 改善点ありましたら、レビューに書き込んでくさい。

 それでは、この作品を読んでくださり、ありがとうございます! またぁね?

 


 

 


 

 






 

 

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