第34話 苦悩

ひとつ相談に乗ってあげましょう


夢など見てもしょうがないと君は言う

私は夢を見た時から苦しみが始まると言う

苦しむのが嫌なら夢を諦めなさいと追い討ちをかける


希望など何処にも無いと君は言う

私は希望を捨てていない君を前にして言う

生きる糧は稼ぐ事では無いのを知っているはずだと


小さな夜の光に願いをする

大きな月の明かりが星の光を隠してしまう時があるように


大きな夢が小さな希望を疑わせてしまうこともある


例えどんなに小さな願いでも

生きている限り

希望という言葉だけは無くならない


希望という言葉がある限り

君は生きている


君よ生きてほしい


何故なら

一生懸命に生きている君が

私の相談相手なのだから

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